α100 ── αの遺伝子は受け継がれた
2006年3月にコニカミノルタによるカメラ事業撤退を受けて、デジタル一眼レフの資産譲渡によって実現することとなったソニーのαブランド継承。その第一弾こそがα100だ。
ソニーはじめてのデジタル一眼レフはどのような製品に仕上がっているか、まずは見てみるとしよう。
α100
予価 99,800円前後
2006年7月21日発売予定
結論から言ってしまえば、α-Sweet DIGITALをソニー風に調理したもの。それがα100だ。
コニカミノルタ風の文化が、α100のそこかしこに残っている。
たとえばメニューにおけるタブブラウズなどはその際たるものといえる。Cyber-shot系のものではなく、明らかにコニカミノルタ風のものとなっている。共同開発における遺産ということなのであろう。
▲メニュー体系は明らかにコニカミノルタのそれ。 |
ボディの外観はα-Sweet DIGITALに比べて、曲面が多用されており柔らかい印象になっている。ただし、機械としての構造はほぼ同一だ。機械としてのα-Sweet DIGITALにあって、α100にないものはない。
逆にファンクションボタンやISO変更ボタンが削除されている(ISO変更は本体左側のファンクションダイヤルで行う)。
また、機能としてはDレンジオプティマイザーなどが追加されており、ソニーによると実質的にα100はα-Sweet DIGITALの後継機になるという。
もちろん、旧コニカミノルタのαシリーズ最大の特徴でもあったCCDシフト方式によるAntiShake改めSuperSteadyShotも搭載しており、すべてのαマウントレンズが手ぶれ補正レンズとして使用できる。
これらの機能を含めてレビューしていくとしよう。
なお、ソニー製品ではメモリースティック系のメモリーカードが採用されているが、α100ではメモリースティックDuoのCFアダプターが同梱されており、これによる対応となる。
▲メモリースティックDuo用のCFアダプターが同梱されている。 |
デュアルスロットではないので注意が必要だ。
気になるのはあの機種との比較では?
さて、α100はエントリークラスのデジタル一眼レフである。エントリークラスであるというのであれば、アレとの比較は免れない運命だ。アレとは? そう、エントリークラスのデジタル一眼レフといえばアレだ。
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・Page1 αの遺伝子は継承されたのか? ・Page2 デジ一眼、エントリークラスの雄と対決 ・Page3 SSSとアンチダスト機能はかなり使える! ・Page4 操作性にやや疑問符が…… ・Page5 α100は果たして買いか? ・Page6 α100 実写画像&スペック一覧 ・Page7 Appendix - α100 with Minolta AF85mm/F1.4G |
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