レンズ以外のスペックはDMC-FX9に酷似しているが……
主としてDMC-FX9との比較でスペックを見ていくとしよう。まず、レンズは前述したように28-102ミリ相当の3.6倍ズームレンズを搭載している。その機能は前ページで見ていただいたとおりだ。
▲レンズユニットの外見もほとんど変わっていない。 |
F値は2.8-5.6となっている。望遠端においてはF5.0であったのでやや後退しているが、広角側のメリットのほうが大きいはずだ。
もちろん、パナソニックのお家芸である手ぶれ補正機構が搭載されている。
CCDは600万画素の1/2.5型と変わらない。
外見は……見事なまでに同一だ。
基本的にはDMC-FX7からなにも変わっていない。
▲手前からDMC-FX01/DMC-FX8/DMC-FX9。 |
液晶ディスプレイのサイズも2.5型/20.7万画素と同じ。
ただし、輝度をアップするパワーLCDモードだけではなく、DMC-FZ7から搭載されたハイアングルモードも搭載されている。
▲液晶ディスプレイも2.5型、20.7万画素を継承している。 |
唯一、外面的に異なっているのは前面にあるグリップ部分と、液晶ディスプレイ横の操作ボタンくらいなものだ。この操作ボタンは全体的にふくらみを帯びて、右手の親指での操作感がかなりよくなっている。
ついでだが、前面のグリップ部分が梨地加工がされており、すべり止めの効果が多少ある……かもしれない。
▲操作ボタンはかなり改良されている。 |
といった感じで広角レンズを搭載したという以外、DMC-FX9との差異は非常に少ない。
ほぼ同一といってもいいだろう。
ただし、CIPA準拠のバッテリーライフは270枚から320枚と300枚台を回復しているところは、注目点だ。
広角レンズ以外はほとんど同一の機能を持っているDMC-FX01だが、唯一大きな差異としてISO800/1600といった高感度への対応を謳っている。
ただし、これは画素混合によるものでFinepix F10/F11のように本格的な対応とはいえない。パナソニックでも「Lサイズプリントであれば……」という説明をしている。
▲DMC-FX01 28ミリ相当 F2.8 1/25秒 ISO100 |
▲DMC-FX01 28ミリ相当 F2.8 1/160秒 ISO800。 |
まあ、正直なところDMC-FZ7での高感度対応と同様、LサイズでのプリントやWebでの640x480での掲載を前提にしなければ、かなり厳しい画質だといえる。
また、DMC-FZ7と同様にシーンモードで高感度を選択するのだが、DMC-FZ7ではできたISOの手動切り替えはできない。
あるていどのシャッター速度を稼げるかどうかを目安にオートで変化するのみのようだ。
ざっと丸一日ほど使っただけではあるが、DMC-FX01は広角レンズを搭載することでこれまでのDMC-FXシリーズとはかなり違った楽しみかたができるようになっている。
なかなか面白いデジタルカメラであるということはできるだろう。