フラッシュは禁止の方向で
食べ物を撮影する場合はフラッシュは使わないでおきたい。これは他のお客さんがいるからというマナーの問題も大きい。しかし、それ以上に難しい部分がある。
というのはフラッシュを焚いて撮影された食べ物というのは、とてもおいしそうには見えないのだ。
▲特に寿司などの生ものはフラッシュを焚くとダメなことが多い。 |
これもいくつか回避方法はあるのだが、ちょっと面倒な手法であるために一般のユーザーには使いづらい。というわけで、ここでは割愛。
フラッシュが使えないのであればISO(用語解説)を上げて撮影するという方法もある。
ISOは上限200! できればそれ以下で……
しかし、用語解説でも見たように、ISOを上げるとノイズが出てしまうのである。食べ物の持つ艶やかさというものがノイズによってなくなってしまうのだ。
また、色の再現性も悪くなってしまう。
レタッチすればいいじゃないかという意見もあるだろうが、ブログに掲載する写真ごときにそこまでの手間をかけられないというのが実際のところだろう。
▲EX-S500のISO800で撮影したラーメン。スープはもっと茶色で、ねぎは新鮮な緑色だったが、色のディテールが失われている。 |
というわけで、ISOはできるだけ上げないで撮影したい。
食べ物を撮影するのであれば、ISO200ていどが限界点だろうか。Finepix F10(レビュー)のように、一部のデジタルカメラではISO400でも常用可能なデジタルカメラもあるので、そちらを選ぶというのも手だ。
色の話題が出たところで、色に関するもうひとつの調整点を挙げておこう。
(Page3へ)
・Page1 マクロとシャッター半押しが必須 ・Page2 フラッシュの使用は控えよう ・Page3 ホワイトバランスで光を操ろう ・Page4 手ぶれを防ぐにはこんな方法も…… ・Page5 構図は積極的に盗め! |
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