IXY DIGITAL L3 プレレビュー
IXY DIGITAL L3が届いたので、さっそくネックストラップに通して街に出てみた。まず、大きく変わったのはその外見だろう。
スクエアな印象のあったIXY DIGITAL L2と比べ、曲線を主体としたデザインに生まれ変わっている。
当初、製品画像を見て「ありゃ? また微妙なデザインになったような……」などと思っていたのである。しかし、実物を手にするとそれが間違いであったことに気がつくはずだ。
実に手にしっくりとくるデザインなのだ。
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筆者の周囲ではEXILIM EX-S500は『驚き』をもって見られたが、IXY DIGITAL L3は『好奇心』をもって受け止められた。
今年発売のデジタルカメラで、持っていたときにもっともリアクションが大きかったものは、いまのところこの2機種である。
▲同じ『スーパーコンパクト』とカテゴライズされる二機種だが、方向性はまったく別。 |
質感はシャイニーな印象
質感に関しては個人的な印象も大きいと思うが、筆者はL2よりもL3のほうがはるかに好みだ。グロス感の強かったL2よりも、L3はシャイニーなイメージが強く印象的なのである。曲線を中心にまとめられたデザインと相まって、より女性向けであるとの印象を強く得た。
もうひとつ大きな差異はズームレンズの搭載だろう。
これまでのLシリーズは単焦点レンズを搭載してきたが、L3では光学2.4倍のズームレンズが搭載されるようになった。
これによって表現力はかなり上昇したものの、その一方でレンズが暗くなってしまっている。F2.8だったものがF3.2-5.4となっているため、手ぶれの心配が増加している。
特に望遠端ではF5.4と『手軽に撮る』には怖いレベルになってしまっている。
▲光学2.4倍のズームレンズを搭載。ただ、望遠端のF5.4はいただけない……。 |
バッテリーライフは増えたものの……
バッテリーライフはCIPA準拠160枚と、L2の120枚からアップしている。この160枚という数字は、だいたい「1日の撮影であればなんとかなる」といったところになるだろう。
1泊2日の旅行に本体だけを持っていくのはちょっと不安……というところでもある。
バッテリーライフを求められるカテゴリーでもないという言い方もできるかもしれないが、やはりCIPA準拠で200枚くらいはほしいというのもユーザーとしての本音ではないだろうか。
▲バッテリーは小型のものを搭載している。 |
さて、ざっとしたスペックを見てきたが、もう少し気になる部分を見ていくとしよう。
(Page2へ)
・Page1 曲線中心の艶かしいボディに生まれ変わったIXY L
・Page2 キヤノンがクレイドルをはじめて採用!
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