キヤノンがやっとクレイドルを採用！
もうひとつ、キヤノンのデジタルカメラとしてははじめてクレイドル（キヤノンでの呼称はカメラステーション）が採用されたことが特徴として挙げられるだろう。基本的にキヤノンのデジタルカメラ──特に画質に関係のない部分──には保守的な要素が強く、クレイドルに関してもこれまで頑ななまでに採用を拒んできた。
ようやく、L3からはクレイドルにセットするだけで充電やPC/テレビへの接続ができるようになるわけだ。
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| ▲キヤノンにとってはじめてのクレイドルであるが、きっちりまとまっている。なんとなくバスタブ状。 |
縦位置でのシャッターボタンが……微妙
そして、保守的かと思うと意外な機能を取り入れたりしてくるのもキヤノンの特徴である。今回のL3で気になるのが、縦位置の撮影時に背面のFUNC.SETボタンをシャッターとして使うことができることだ。
これは明らかに携帯電話のカメラ機能を使ってきたユーザーを意識した機能といえるだろう。
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| ▲縦位置シャッターとして使える一方で、FUNC.ボタンが使えなくなるのが痛し痒し……。 |
ただし、縦位置での撮影で便利といえば便利なのだが、同時にFUNC.SETボタンが使えなくなってしまうことを意味している。ISOやホワイトバランスを変更する際など、FUNC.SETボタンを使用するにはカメラを横位置にしなくてはならないのだ。
PowerShot S1ISでの動画スタートボタンのように、いまひとつ洗練されていないシロモノとなってしまっているのが残念だ。
この動画スタートボタンもPowerShot S2ISでは使いやすくなったので、将来的にはなんらかの解決がされるとは思うのだが……。
液晶ディスプレイの大型化は限界！
液晶ディスプレイはL2の1.5型から1.8型になっているものの、2.5型の液晶ディスプレイを見慣れてしまった今となっては、ほとんど感慨もない。とはいえ、IXY Lシリーズにおいてこれ以上液晶ディスプレイを大型化することは、本体の大型化をも意味しているので意味はないだろう。とりあえず見やすくなったことは評価できる。
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| ▲ボディサイズギリギリまで大型化した液晶ディスプレイ。だけども1.8型。 |
起動速度は1.2秒と高速化されている。単焦点レンズを搭載していた前機種のL2よりも高速化していることは評価できるポイントである。
また、連写速度は1.8枚/秒とそこそこの性能だ。
シャッターチャンスを逃さないよう、ネックストラップに吊るして──というようなスタイリングが似合うデジタルカメラであるというのが、ファーストインプレッションだ。
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IXY DIGITAL L3 早だし実写画像
（クリックで実画像を表示します。記述のないかぎりAUTOモード使用。画像モードはラージ/ファイン）
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・Page1 曲線中心の艶かしいボディに生まれ変わったIXY L
・Page2 キヤノンがクレイドルをはじめて採用！
