手ぶれ補正機構とは?
手ぶれ補正機構には大きく分けてふたつの種類がある。
・光学式手ぶれ補正
・電子式手ぶれ補正
以上の2種類だ。
光学式手ぶれ補正
手ぶれというものは、基本的にシャッターを押した際に起きるものである(参考ガイド記事:
手ぶれを防止する撮影テクニック)。
光学式手ぶれ補正は、センサーによって手ぶれの方向を検知してレンズやCCDを手ぶれとは逆方向に動かすことによって、手ぶれを打ち消すという方式。
レンズを動かすことによって補正する方式はパナソニックが得意としている。また、ニコン、キヤノンなどもコンパクトスタイルのデジタルカメラや一眼レフ用の交換レンズなどに光学式手ぶれ補正機構を搭載している。
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パナソニックのDMC-FX8の手ぶれ補正切り替えスイッチ。
また、CCDを動かすことによって補正する方式はCCDシフト式と呼ばれ、コニカミノルタのデジタルカメラに搭載されている。
このCCDシフト式が搭載されているデジタル一眼レフでは、本体に手ぶれ補正機構が搭載されているためどのようなレンズを装着しても手ぶれ補正機構が使えるという利点がある。
弱点としては、どちらもレンズやCCDを移動させるハードウェアとセンサーを設置しなくてはならないため、価格が高くなったり、設置するためのスペースが必要になることなどが挙げられる。
電子式手ぶれ補正機構とは
もうひとつの手ぶれ補正機構として挙げられるのは電子式手ぶれ補正だ。
複数枚の画像を参照し、フレームや被写体の動きを分析して画像補正を行なって手ぶれを補正するというものである。
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動画撮影において電子式手ぶれ補正機構を搭載しているコダックのEasyshare V550 Zoom。
あくまでも画像補正のみで手ぶれ補正を行うので、光学式手ぶれ補正のようにハードウェアを必要としないことが利点である。
デジタルカメラにおいては三洋の動画デジカメであるDMX-Cシリーズなどに、電子式手ぶれ補正が搭載されている。
弱点としては電子式手ぶれ補正方式は動画撮影にのみ有効で、静止画には効果はないことが挙げられる。
ただし、どの方式であっても手ぶれ補正機構があればいいというものではない。
手ぶれを防ぐにはちゃんとしたホールディングなどを心がけるべきで、それでも防げない手ぶれのみを手ぶれ補正機構によって助けてもらう──というようにすべきだ。