デジカメ動画でDVDビデオは厳しい……
デジタルカメラで動画を撮影してくると、あるていどの量がまとまってくる。
そこで誰もが考えるのは、なんらかの形にまとめたいということではないだろうか。
ここはやはりDVDビデオ……といきたいところだが、これがなかなかに難しい。
多くのデジカメにとってDVDビデオは画質という面できびしいものがあるというのが実際のところだ。
デジカメ動画は多くの場合がQVGAの320x240ピクセル/30fpsが中心となっている。
これに比べてDVDビデオは高画質なもので720x480ピクセル/29.97fps、中解像度でも352x480ピクセル/29.97fpsが必要とされる(日本、アメリカなどで利用されているNTSCフォーマットの場合)。
VGA/30fpsで撮影していなければ、デジカメの動画をDVDビデオのソースとして利用するのは正直なところ厳しいといえるだろう。
筆者は実際に試してみたが、QVGAのものをソースにするのはやはり難しい。
もちろんやってやれないことはないのだが、画質的にかなり寂しげなものができあがってしまう。
ビデオCDなら手軽かつ簡単!
それでもなんらかの形にまとめたいというのは、基本的な欲求として出てくるのではないだろうか。
そこで筆者がオススメしたいのはビデオCDだ。
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あまり知られていないが、公式のロゴも存在する。
日本ではいまひとつメジャーになりきれなかった規格だが、日本以外のアジアではかなり流通している。
CD一枚でだいたい70分前後の動画を収録できるため、日本や海外のドラマ、映画などが収録され屋台売りされているのだ。もちろん、違法コピーだが(笑)。
日本ではカラオケのBGビデオとして使われていることが多い。
ビデオCDの利点としては以下のものが挙げられる。
・多くのDVDプレイヤーが対応している。
・PC用DVDソフトプレイヤーも対応している。
・MPEG1を利用しているため、比較的非力なPCでも再生できる。
・DVDドライブの付属していないPCでも見ることができる。
そして、大きな問題点がひとつある。
・画質はいいとはいえない。
いや、いいとはいえない……というよりは、いまの標準からすればやや悪いといわざるを得ない。
しかし、DVDビデオに比べてハードディスクやCPUパワーをさほど必要としないため、はるかに手軽に作ることができるのである。
ビデオCDはCD-Rドライブさえあれば製作できるため、イニシャルコストが安いのも利点といえるだろう。数年前に購入したPCであっても問題なく作成できるはずだ。
それでは次ページからデジカメ動画を実際にビデオCDへ変換してみよう!
・ビデオCDとデジカメ動画は相性バツグン
・まずはTMPGEncを入手しよう
・ビデオCDフォーマットに変換
・焼きこめば完成!
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