そう、メモリーカードは別途買いたいのだ!
ひとつ感心したのが、『メモリーカードが付属していない』ことだ。
400万画素のデジタルカメラに16MBていどのメモリーカードが付属していても、ファインモードでは8枚ていど画像しか保存できない。
これでは付属している意味はほとんどない。
「もうオールインワンで中途半端なメモリーカードが何枚も集まってしまうのは勘弁してほしい」というような声もよく聞かれる。
特に高画素のデジタルカメラにおいては低容量のメモリーカードを同梱されるよりは、自分で必要と思われる容量のカードを購入できるようになっていたほうが親切というものだろう。
バッテリーに施されている工夫に感心
電源は専用のリチウムイオン充電池が用いられている。
形状が単純な長方体ではないため、挿入方向を間違ってしまうようなことがない。
また、バッテリーを抑えるための爪もバッテリーを挿入しきってから動くというような仕組みになっている。
細かいことだが、ユーザーにとって使いやすさを考慮したものとなっている。
このあたりは家電畑の雄であるパナソニックならではの心配りという感じだ。
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バッテリーの使いやすさなどは家電会社だからこその細かい心配りだ。
バッテリーライフは公称で100分。
だいたい、1日の撮影に充分な量といったところだろう。
旅行などにFZ10を持っていくつもりであれば、予備のバッテリーを持っていくかどうか迷う……という感じではないだろうか。
完成度は高い。あとは財布の中身と相談を……
FZ10は12倍ズームでありながら全域開放F2.8のレンズを搭載した上に、手ぶれ補正機構を持っている。
FZ2と同様、高倍率ズームのデジタルカメラの中でもっとも安心してシャッターの切れる製品であるといえるだろう。
なにしろ、手ぶれ補正機構のおかげで2~3段は遅いシャッタースピードにしてもまともな写真が撮れてしまう。
さらに望遠端まで開放でF2.8と明るいレンズを持っているのだ。
レンズの大きさやグリップに一抹の不安がないわけではないが、実際に撮影してみると撮影スタイルという面では杞憂であったことが実感できる。
高倍率ズームは常に手ぶれの心配を抱えているが、FZ10は同クラスの他社製品に比べても安心度が高いといえるだろう。
FZ2とFZ10どちらを選択するかは純粋に高解像度を必要とするか否かによるだろう。
ただ、手の小さいユーザーには大きなレンズがホールディングを妨げる要因になるかもしれない。
高倍率ズームを搭載した他社製品に比べてもひときわ高い完成度であると認められる製品だ。
ただし、値段も1クラス上となっているので、各自が求める性能を考慮した上で購入を決めてもらればいいだろう。
(Page4/実写画像&スペックへ)
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