DiMAGE Z1の本当の魅力は他にある?
DiMAGE Z1の魅力は10倍光学ズームだけではない。なによりも優れているのは、てきぱきと撮れるその使い勝手なのだ。
まず、起動時間は約2秒。
昨今のデジタルカメラにおいてはさほど速いとも感じられないかもしれないが、これは光学10倍ズームというレンズを搭載しているものの中では最速のレベルだ。
また、コンパクトスタイルのデジタルカメラの中でも充分に平均点といえる。
速度面でなによりも特筆したいのが、オートフォーカスの切れのよさだ。
広角側で約0.3秒、望遠側で約0.4秒という圧倒的な速度でオートフォーカスが行われる。
これはちょっとした一眼レフ並みの速度だ。
この高速なオートフォーカスは使い勝手の向上に寄与している。
一瞬で合焦して写真を撮っていくのが本当に気持ちがいいということが実感できるレベルであるといえる。
ただ、ときおり合焦を大きく外すことがある。
もっとも、後述するように液晶による表示がきれいなので、外したときにはすぐにわかるだろう。
加えて撮影間隔は約1.2秒。
バッファがないデジタルカメラとしてはかなり健闘しているといえるだろう。
これらの速度のおかげでDiMAGE Z1は、非常に軽やかに撮影ができるデジカメとなっているのだ。
美しい液晶も特記事項のひとつ
液晶ディスプレイが非常にきれいなことも書かなくてはならないだろう。単にきれいな液晶というだけではなく、追随性が非常に高いのが特徴だ。
この液晶ディスプレイはなんと1秒間に60回の書き換えを行っている(60frame per soconed=60fps)という。
この60fpsという数値は通常の液晶の倍の書き換え速度だ。
実際に手にもって振り回してみてもらえればわかるだろうが、滑らかに切り替えを行っているため、被写体を捉えやすくなっているのだ。
また、この高性能な液晶を反射させることでEVFを実現しているため、ファインダー部を覗いていて目が痛くなってくるようなこともない。
筆者は同社のDiMAGE 7のEVFを見ていてあまりの見難さに目が痛くなり、涙を流したことがある。追随性と色ずれがひどくて見れたものではなかったためだ。
DiMAGE Z1のEVFではまったくそのようなことがなかった。EVF自体を見直したほどだ。