これが最終候補の5つのデザイン
州を代表する絵柄となるわけですから、その選定にも時間がかかりました。2006年2月に州政府によって36名のコミッティ・メンバーが選定されました。ハワイの特徴である多様性を考慮し、さまざまな団体から代表者を選び、コインのコレクターの団体も加わえただけでなく、各島から5名の高校生もメンバーとして参画しました。コミッティは、一般の意見を取り入れ、人々を招待してはテーマやコンセプトを広く受け付けました。その上で最終的に絞られたのが、こちらの5つのデザインです。似ているものもありますが、よく見ると何かが違います。
最後の投票まで残った5つのデザイン。3つにカメハメハ大王の姿が! |
この5つのデザインをもとに、ネット上で一般投票。2週間の期間中に26,000名が参加したとか。結果は、とても似ている上の真ん中と右の2つが1位と2位。足して5割を超える投票数でした。
ダイヤモンド・ヘッドを入れた方が……、いやALOHAと言う言葉は不可欠だろう……、サーフィン発祥の地として知られているので……、などという本土のお偉方の意見もあったようですが、ハワイにとってカメハメハ大王の存在意義は大きかったようです。最終的にはリングル州知事が決定。投票の結果と同じデザインに決まりました。
余談になりますが、こちらのページでは、スターブレティン紙が独自に行ったデザイン募集による最終12デザインがご覧いただけます。驚くほど本物の選考会のデザインに似たものもあります。これを見ると、ハワイの人々がどんな風に自分たちの州を見ているかが良く分かって興味深いです。日本のハワイファンがデザインしたらどんな風になるのか、ちょっと楽しみですね。
⇒スターブレティン紙の独自デザイン公募 最終12デザインはこれだ!
さらに余談になるのですが、他の州のデザインってどんなんだろう?と興味が湧いてきませんか? こちらで一覧がご覧いただけますので、旅好き、アメリカ好きな皆様はどうぞ。ひいき目かもしれませんが、ハワイはやはり歴史が違うだけに、とても深みというか、意味あるデザインになっているようにも思われます。
【関連情報】
アメリカ連邦造幣局の公式発表
アメリカ50州の25セントコイン一覧
スターブレティン紙の独自デザイン公募作