ここがハワイとはとても信じられない光景…? |
戦後、どんどん西欧化されていった日本とは裏腹に、人から人へと受け継がれていったハワイの日系文化は、時に、現在の日本以上に日本らしいところもあったりして驚かされます。
日本が一番日本らしい素顔を見せるのがお正月。ここハワイも同様で、日系人家庭では、さまざまに新年を祝っています。
日系移民の歴史については、こちらの記事をご参照ください。
⇒ 「アロハカワラ版:ハワイ日系移民の歴史」
日系人のお正月料理
お父さんも息子も一緒になって正月料理を作ります。 |
日系ファミリーでは、自動餅つき機を所有している家庭も多く、もち米を買って、自分の家でフレッシュなお餅を作るのです。当然のことながら、きな粉や小豆などもこの時期には売り出されます。
家庭によっても異なるでしょうが、何といっても日系ファミリーのお正月に欠かせないものの定番ナンバー1は、まぐろのお刺身。この辺は、なぜかハワイ独特の風習です。大晦日になると、鮮魚コーナーには人だかりができるほどで、数日前までとは値段が破格に上がるにもかかわらず、飛ぶように売れていくのです。ニュースでも、「今年の刺身の値段は…」ということが話題になるほど。
その他、煮しめ、天ぷら(主に海老)、かまぼこなども定番ですが、もちろんお雑煮も欠かせませんね。今回、写真を撮ってくれた日系3世と4世が暮らす家庭では、一家全員で元旦の朝から料理開始。メニューには鳥の丸焼きや、ハワイらしくマカロニサラダ、寿司の盛り合わせ(太巻きと稲荷)、そしてなぜか揚げワンタンなども加わっていました。お雑煮の中には、ミズナ、大根、ほうれん草、にんじんが入っている様子です。
もちろん甘いもの大好きのロコ・ファミリーですから、デザートにパイやケーキは欠かせないでしょう。テーブルにずらりと並んだ料理の数々を見てみましょう。
薄味っぽい印象のロコ風お雑煮。餅は自家製だそうです。 |
チキンの丸焼きにマカロニサラダとは、ずばりハワイ風。 |
海老の天ぷらと揚げワンタンも、とてもおいしそうです。 |
⇒ 次ページでは、日系ファミリーがそろって出かける場所をご紹介! さて、それはいったいどこでしょう?