ハワイ/ハワイロングステイ・移住

ハワイで出会い・恋愛・国際結婚

ハワイに拠点を置き、国際的な結婚紹介ビジネスを営んで10年というベテラン社長に、最新の国際結婚事情についてインタビュー。大事なのは「出逢い方よりも、誰と出会うか」ですと語ってくださいました。

執筆者:上野 元

ハワイで出逢い・恋愛・国際結婚
 
ハワイにはとても数多く日本女性が住んで、働いていらっしゃいますが、かなりの割合で、ご主人がアメリカ人という国際結婚カップルに出逢います。東洋と西洋の両方の文化が入り交じったハワイは、国際結婚カップルには過ごしやすい場所、子育てもしやすい場所として人気なのです。

今回は、ハワイに拠点を置き、国際的な結婚紹介ビジネス「マッチメイキング・ハワイ」を営んで10年というベテラン社長兼カウンセラー、レイコ・キーファートさんにお話をうかがいました。

<協力:マッチメイキング・ハワイ


結婚に求めるものが変化し、国際結婚が人気に

ハワイ最大手「マリッジ・イントロダクション・ハワイ」のキーファート社長
ハワイ最大手「マッチメイキング・ハワイ」のレイコ・キーファート社長
ガイド:創業から10年とうかがいましたが、その間、国際結婚に関するトレンドの変化など、肌で感じてこられてきたのではないでしょうか?

キーファート:20世紀と21世紀の境目、2001年辺りから、日本女性の結婚に対する意識はガラリと変わりましたよね。適齢期だから結婚という観念がなくなり、もし求めるクォリティに見合う人と出会えないのであれば、「結婚しなくても構わない」という意識さえもつようになりました。

私たちのビジネスも、この年を境に5倍に成長したのですが、旅行や留学で海外に出る人が多くなったことや、映画や海外ドラマの影響で、アメリカ人男性と女性の関係性が日本とはずいぶん違うのが女性の間で認識されてきたことが、ひとつの背景としてあるのではないかと思います。

ガイド:2000年というと、ちょうど日本では「IT革命」と呼ばれたインターネットの一大普及がありましたね。

キーファート:第二の要因はまさにそれだと思いますね。私たちのサービスのことをインターネットでお知りになって、日本からたくさんの方がお問い合わせくださるようになりました。インターネットが人々の知識や観念みたいなものを広げていったのか、結婚に関しても、年齢や過去の結婚歴、子どもの存在があまり障壁にはならなくなりました。

おかげさまで、2002年には急増した女性会員にふさわしいクォリティの高い男性会員を集めてサポートするため、ハワイ出身のバイリンガル・スタッフを副社長として迎え、会社も変革を図ることができたんですよ。

ガイド:キーファートさんは以前に心理学やカウンセリングの勉強をされたことがあるとうかがいましたが?

キーファート:ええ、やはり結婚は人生の中でも最大のイベントのひとつですし、とくに国際結婚ともなれば、精神的な不安はとても大きいものです。両者の間に入って、意志決定の重要な役割を担うものとして、私たちの責任は重大ですよね。

迷ったり、悩んだりされている会員の皆さんに、より的確なアドバイスをして導いてさしあげるためにも、私自身がまず勉強しなければと思って、セミナーや研修コースなど、ありとあらゆる機会を通じて自分のスキルを磨く努力もいたしました。


男性会員のクォリティは「結婚への真剣度」で測る

ガイド:先ほどクォリティの高い男性を集めている、というお話がありましたが、ここでいうクォリティとはどのようなことをさすのですか?

キーファート:職業、経済力、容姿が良いだけではクォリティが良いとはいえないんです。最も大事なことは、Right Person(ふさわしい女性)に出逢ったら、きちんと結婚する意志があるかどうかなんですね。結婚の意志のない方は、この段階でお断りしています。

ガイド:それは女性についてももちろんですよね?

キーファート:ええ、そうですね。女性の会員の方に、最初にまずうかがう質問が2つあるんです。ひとつは「この人、と思える方に出逢ったら結婚する意志がありますか?」そしてもうひとつは「結婚したら、ハワイに住めますか?」ということです。

ガイド:ふたつめは意外な質問ですね。

キーファート:実は、現実に結婚となったときに、このことが問題になることが少なくなかったんです、以前は。せっかく良い人とめぐり逢えて、準備もしっかり整えて幸せな結婚をしたのに、いざ生活が始まってみたらホームシックがひどくて、日本に帰りたいと言い出して…。

よく「私は何が何でもハワイに住みたいんです。だからこちらに来たんですけど、そういう動機って不純でしょうか?」と相談に来られる方もいらっしゃるんですが(笑)、私は逆にそのくらいの人の方が、土地や風土になれるのが早いし、何より「強い意志」がありますから、お相手が見つかるのもスムーズなんですよ。

ガイド:アメリカ人男性の会員さんが日本語を話すケースというのは稀だと思うのですが、日本人女性会員の英語力というのは、問題にはならないんでしょうか?

キーファート:私たちは、「できるに越したことはない」という表現をしています。が、長い経験の中で、私たちはいろいろなケースを拝見してきたのですが、英語もダメ、容姿も…(苦笑)、学歴、職業もなし、という女性が、とってもスピーディにお相手が見つかり、今も幸せにお暮らしになっている、という例が、とにかくたくさんあるんですね。

ですから、あくまでもご本人の「強い意志」に勝るものはないのではないかというのが私たちの見解なんですね。


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