ビザが取りにくい時代。素人判断は禁物
ガイド:日本企業の支社と言う形で進出する場合は、L-1という派遣ビザが簡単に取れて、永住権への書き換えも楽にできる、という話をよく聞くのですが。花岡:ところが最近では、新しい企業からの派遣ビザの申請はまったくと言って良いほど降りなくなっています。もともと許可をされていた企業は良いのですが、はじめてアメリカ進出、ということになると、現地で人をすべて採用するか、別なタイプのビザ、先ほどのE-2という投資家ビザか、H-1という特殊技能者ビザを申請せざるをえない状況となっていますね。
ガイド:現地採用とは言っても、このところのハワイはとても景気が良いらしく、失業率は2.9%と全米で最低の数値(2005年6月現在)。ましてや日本語と英語のバイリンガル、ということになると、求人を出しても、まったく応募がないという状況ですよね。
花岡:そうなんです。以前ならば日本からの企業インターンであるJ-1ビザで、トレーニングを前提とした雇用もありえたのですが、最近はこのビザも見直されて、取得が大変難しくなっています。
ガイド:弊社にも受け入れの依頼がずいぶんと来ていたのですが、最近はピタッとなくなりました。一度ビザを拒否されてしまうと、後々に影響が出ることもあるので、素人判断で危険な橋は渡れないですよね。
花岡:アメリカの企業側では、この制度を利用して、安く労働力を手配していたようなところもあるので、両者にとって痛いでしょうね。このように、2001年のテロ事件の影響は、今もまだひじょうに大きく残っていて、本格的に移住を希望する人にとっては、とても厳しい環境にあると言えます。規則自体も、このところ頻繁に動いていますので、一般の方が最新状況を把握して対応するのは、とても難しいことですね。
ガイド:だからこそ、プロの手助けが必要になってくるんですね。
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