スローフード運動が始まったイタリアの家庭料理は、長い時間をかけてそれぞれの地方風土に根付いた伝統的な料理です。 家を守る主婦は毎日料理に腕をふるい、共働き夫婦でも週末や日曜のお昼には友人を食事に招き、招かれるのが日常茶飯事。平日にしたところで、夜遅くまで仕事に捧げる人は稀で、何はさておき家族みんなでの食事を大切にします。 このように、「マンジャーレ(食べること)」を大切にするお国柄のイタリアでは、食事というのは家族・友人が団らんしながらゆっくりと楽しむもの。 しかし近年、旅行者の殺到する主要都市を中心に、外国産のファーストフードが急速に浸透してきています。味覚が衰え、ハーブの香りの区別もつかない若者が増えてきているそうです。 |
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