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【P.1】 3年間の実績を携えて関西/シドニー線に就航
【P.2】 独特のサービス手法が日本の市場にフィットするか
【P.3】 シドニー勤務の日本人CAを今年3月に22名採用
【P.4】 クルー全員が力を合わせ運航効率のアップを実現
【P.5】 自分の可能性を試す舞台がジェットスターにはある
【P.6】 3年後の成田空港拡張でLCCを含めた戦国時代に
3年間の実績を携えて
関西/シドニー線に就航
21時50分。ブリスベン経由シドニー行きJQ18便は関西国際空港を飛び立ちました。機内のシートは8割以上が埋まっています。
「就航以来、多くのお客さまにご利用いただいています」と、搭乗ゲートでグランドスタッフの一人が話していました。「デイリーでの運航を続けていますが、毎便ほぼ同じ程度の搭乗率ですね。日によっては9割を超えることもあります」
関西からブリスベンを経由してシドニーへ。ゴールドコーストへの旅もますます便利に |
この関西/シドニー線は、それまでJALがカンタス航空と共同で運航してきた路線です。しかしJALは今年3月に同路線を廃止。ANAはそれより早く、すべての豪州線から撤退しました。欧米へのビジネス路線に比べて観光需要が中心のレジャー路線は価格競争が厳しく、両社とも目標とする収益があげられなかったためです。
ジェットスターは2004年に設立以来、インターネット中心のチケット販売や機内サービスの一部有料化などでコストを削減し、週1,100便を運航するまでに成長を遂げてきました。カンタスグループが今年2月に発表した2006年度上半期(06年7月1日~12月31日)の決算概要を見ると、税引き前利益が5,100万豪ドルと前年同期の約5倍を記録。フルサービスのキャリアが立ち上げたLCCとして成功した初のケースといえます。そのジェットスターが日本への就航記念として打ち出した期間限定「往復2万円」という破格運賃が業界に波紋を広げたことは、まだ記憶に新しいですね。
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