「現在アンカレッジ上空。気流の関係で到着が40分ほど遅れると機長からアナウンスがあった──」
「──了解しました。空港到着ロビーにお迎えにあがります」
機内に持ち込んだノートPCを使っての地上とのそんなメールのやりとりが、これからは可能になるかも知れません。
ボーイング社は4月28日、航空機での高速インターネット接続サービス「コネクション・バイ・ボーイング」を初めて日本国内で公開しました。これは旅客機に搭載したアンテナと通信衛星でデータのやりとりを行うというもの。フライト中にメールの送受信やホームページの閲覧ができます。
新サービスの公開は、日本の航空関係者ら約100人を羽田空港に招待し、持ち込んだデモンストレーション専用機を使って行われました。駐機した状態でのインターネット接続のほか、テスト飛行による実験も実施。機内には有線のほか無線LAN(構内情報通信網)を備え、通常のノートPCで利用できます。機内と衛星間の通信速度は毎秒6.5メガビット程度で、担当者の説明では「飛行中の動画ニュースの再生も可能」だそうです。
ところで、機内では携帯電話の使用は禁止されているのに、なぜ無線LANはオーケーなのでしょうか?