A、ライセンス自体は永久的に通用しますが、機長や副操縦士は1年ごとに定期路線審査を受けなければなりません。チェッカー(試験官役のパイロット)が同乗して実際の路線を飛び、技能や知識が審査されます。日頃慣れ親しんでいる路線でも油断は禁物。1年のあいだに空港システムの一部が変更になっていることもあり、チェッカーの質問に答えられなかったり、操縦に不手際があれば合格できない。その場合はもう一度勉強や訓練のやり直しです。試験のほか、半年ごとの身体検査もあります。肝機能を示すGTPに不安のある人は、検査の数カ月前から好物のビールを控え、肥満の傾向のある人はプロボクサー並みに汗を流し、食事を控えて減量に努めます。万が一基準値をオーバーすれば、フライトは即刻停止。基準値に戻るまで操縦桿を握ることはできません。地上の仕事をしながら、復活の日を指折り数え、空を見上げて「飛びたい、飛びたい」と呟きながら過ごすことになります。
Q、機長と副操縦士の食事は別メニューと聞きましたが、本当ですか?
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