Q、旅客機の窓は、どうしてみんな角が丸い形をしているのですか?
A、旅客機の窓の形がなぜ丸いか。一つには見た目の美しさ(デザイン面)があると思いますが、最大の理由はやはり構造上の問題でしょう。胴体に窓をつけるというのは実はやっかいな作業で、胴体の外板は金属疲労に耐えられるように余裕をもたせたありますが、窓やドアの部分にはどうしても疲労がたまりやすい。もし四角い窓だと、角の部分から裂け目が生じやすいため、丸みを帯びたデザインが今日の旅客機では主流になっているようです。以前は四角い形の窓もあったようですが、旅客機の性能が上がり、速度が増すにつれて、構造上の問題から丸い窓が主流になったのではないでしょうか。
Q、飛行機はどうやって掃除するのですか。人手ですか? それともなにか清掃装置があるのでしょうか?
A、旅客機のクリーニングは基本的に手作業で、5日から1週間に1度行われます。洗剤をスプレーで吹きつけ、しばらく放置して汚れが浮いてきたところをホースの水で洗い流し、それでも落ちない汚れはモップやブラシでこすり落とす。巨大なジャンボ機をモップを片手に手作業で洗うというのは大変で、最近ではたしか日本航空と川崎重工が共同でコンピュータ制御による航空機自動洗機装置というのを開発したというニュースを聞いた記憶もありますが、まだあまり導入は進んでいないようです。
Q、世界一大きな空港はどこですか?
A、取り扱う旅客数で比較してみると、次のような順位になります(1999年実績)。
1、アトランタ・ハーツフィールド空港(7,794万人)
2、シカゴ・オヘア空港(7,257万人)
3、ロサンゼルス空港(6,388万人)
4、ロンドン・ヒースロー空港(6,226万人)
5、ダラス・フォートワース空港(6,000万人)
ベスト5のうちの米国の空港が4つ入っています。米国がいかに航空大国であるかがわかりますね。ちなみに、東京・羽田空港は第6位(5,434万人)です。
【関連リンク】旅客機雑学集《其の2》
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