航空券/航空券関連情報

空の“珍事件”──part1(2ページ目)

旅客機を使った凶悪テロや墜落事故だけではありません。「え、こんなことも?」といった“珍事件”が、雲の上では日常的に起きています。最近3カ月ほどのニュースの中から拾ってみると──。

執筆者:秋本 俊二

◆機内でトイレに立っただけで逮捕

冬季オリンピックで銀と銅のメダルをとった清水選手と里谷選手の活躍、感動的だったですね。その五輪開催地、ソルトレークシティに向かう飛行機内で2月9日、一人の男性が逮捕されました。

逮捕されたのはソルトレークシティに近いパークシティに住む59歳の男性。彼はロサンゼルスから同市に向かう途中でした。着陸する25分ほど前になって、トイレに行くため席を立った。それだけで、乗務員妨害容疑に問われたのです。

米連邦航空局はオリンピック期間中のテロ防止策として、飛行機が同市に着陸する30分前以後は乗客に席を立つことを禁じ、2月5日から警戒に当たっていたそうです。乗客を装っていた私服警官が男性を取り押さえ、他の乗客約90人も着陸まで両手を頭の後ろに組むように命じられたとか。
 テロを警戒するあまり、ぴりぴりするのは分かりますが、何もここまで……と思いますよね。男性は一晩を留置場で過ごしたそうですが、トイレのほうは間に合ったのでしょうか?


◆あの名門楽団が酒に酔って大騒ぎ!

サンクトペテルブルク交響楽団という名前、ご存知でしょうか? 旧レニングラード交響楽団──そう、100年以上の歴史を誇るロシアの国立楽団です。その一行が、オランダから米国に向かう飛行機内で酒に酔って大騒ぎし、ワシントンで強制的に降ろされるという事件が起きました。

同楽団の一行は約90人。2月18日にユナイテッド航空便でオランダを出発したあと、機中で手荷物からウオツカなどを取り出して飲んでいたそうです。そうしてだんだん酔いが回り、大声で話したり、客席をうろつく人が出てきた。乗務員がいくら注意しても聞いてくれない。周囲の乗客も相当迷惑していたらしく、経由地のワシントンで全員が降ろされるはめになりました。

当然の処置でしょね。現在実施中の〈あなたの一票〉でも、「フライトで同乗したくない客は?」との質問に、多くの人が「酒に酔った客」と答えています。

一行はワシントンで1泊させられ、酔いをさましたところでロサンゼルスへ。ユナイテッド航空によると、翌日はうって変わってまじめな態度で搭乗していたとか。20日の演奏には間に合い、現在はロサンゼルス公演を皮切りに約1カ月かけて全米を回っています。

【関連リンク】空の“珍事件”──part2
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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