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飛行機をデザインするのに必要な資質とは(3ページ目)

スターフライヤーのエアラインデザインを手がけ、話題を呼んでいるロボットデザイナーの松井龍哉氏に、普段はあまり語られることのないプライベートタイムの過ごし方について語っていただきました。

水上 浩一

執筆者:水上 浩一

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仕事の切り替えこそ、最高のモードチェンジ


ガイド
さて、いよいよ本題ですが(笑)。松井さんは、たとえば金曜日の夜とか、世間がいわゆるオフの時間帯には、いったいどんな風に過ごしていらっしゃるんでしょうか。たとえば、趣味のクルマに乗ってどこそこへ出かける、とか。
松井
そうですね……。僕には、趣味もオフもないですね。
困ったな(笑)。

ガイド
でも、切り替えというか、ずっと仕事をしていると、どこかでリフレッシュとかそういう時間が必要になってくるのではないですか?
松井
なりますね。とすると、僕の場合「ある仕事」から「別の仕事」にシフトチェンジをした時が切り替えというかリフレッシュ、になるのかな。
たとえば、さっきまでしていたデザイナーの仕事から一転、経営者としての仕事に切り替えた時とか。これはまったく別の仕事ですからね。アタマのモードを切り替えないとならない。すなわち「仕事」と「趣味」のモードチェンジと同じようなものなのかもしれません。
航空会社のデザインにしても、「職人」「技術者」「設計」「経営」「広告」「ファッション」などなど、さまざまな分野でリーダーシップを発揮して提案をしなければならない。つい、さっきまでA会議室で予算の話をしていても、3分後にはB会議室で機内スタッフの制服のデザインを決め、午後からの広告宣伝会議の頭に切り替え、夜は翌日の空港ラウンジデザインのプレゼン製作というように。

ガイド
そのシフトチェンジがおもしろい、というか、心地よいです。私はそのあたりのシフトチェンジが苦手なものですから、頭の切り替えが苦痛だとばかり思っていましたが、考えようですね。
松井
ひとつひとつ丁寧にすることが大事ですが、あまりにストイックになってしまうと、周りのスタッフもお客さんも逃げてしまいますから、そこにはちゃんと「楽しさ」がないとならないのですが。

ガイド
今日のお話は、これからのデザイナーとして必要な資質にしても、ランチの準備にしても、飛行機作りにしても、そしてオフの過ごし方にしても、すべて「さまざまな顔を持つ」とか、「トータルで見ていく」といったところにヒントがあったように思います。これは、もしかするとどんな分野の仕事、もっといえば、生きていく上でのあらゆるシーンで考えられることかもしれませんね。
それでは最後に、生活する上での「食べること」を大切にしている松井さんが好きな食べ物を教えてください。
松井
銀座・資生堂パーラーのプリンは子供の頃からの好物です(笑)。
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