インターネットサービス/インターネットサービス関連情報

IT業界の基礎知識 (2) インターネット業界とは?

今マスコミや世間を騒がせているライブドアが属するのは、IT業界の中のインターネット業界。IT業界の代表選手、インターネット業界の基本的な情報をがっちり理解しましょう!

水上 浩一

水上 浩一

インターネットサービス ガイド

経営コンサルティング会社代表。月商1億円超の店舗を連続で輩出する全国16地域、1,000人以上が参加の勉強会「EC実践会」の講師。著書に「圧倒的「利益」を生み出す“キュレーション・マーケティング”独自性を創出する10の視点」「ホームページなら小が大に勝てる!儲かる会社ランチェスター戦略」等。

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インターネット業界の歴史

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世界を結ぶ情報技術・インターネットはIT業界の代表選手!
日本で初めて商用インターネットサービスが始ったのが、1992年。その後アメリカでは、1995年にスタンフォード大学の学生2名がかの有名な『Yahoo!』を設立。あっという間にアメリカではインターネットが完全商用サービスとなりました。

日本では、1996年に『読者が選ぶカリスマ経営者』の4位に選ばれたソフトバンクの孫正義社長がヤフー株式会社を設立。同年には、上記ランキングで2位に輝いたライブドアの堀江貴文社長が、東京大学を中退して有限会社オン・ザ・エッジ(現ライブドア)を設立しました。

翌年の1997年には、『カリスマ経営者』第3位の三木谷浩史社長率いる楽天市場のサービスが始まり、更にその翌年の1998年には、女優である奥菜恵さんと結婚した藤田晋社長がサイバーエージェントを設立。日本はネットバブルに湧きました。

その後2000年にネットバブルが崩壊して、多くのネット企業が業績を悪化させた時、メディアは「ネットビジネスの終焉」を書き立てました。
今年でちょうど5年が経過しましたが、ビジネスモデル、とりわけ収益モデルがしっかりとしたネット企業が急成長し、再び大きな注目を集めています。


ネットビジネスは、大きく分けると2つのタイプ!

インターネットを活用した様々なサービスを展開する企業は、大きく分けると、「企業向けの取引(B to B)」を行う企業と、「一般消費者向け取引(B to C)」を行う企業の2つの業態に分類できます。

(1)企業向けの取引(B to B):ホームページ製作やネットワーク構築、インターネット広告代理店など
(2)一般消費者向け取引(B to C):通信インフラやオンラインショッピングモール、ポータルサイト運営、サービスプロバイダ(ISP)など


インターネット業界は一般消費者向け取引(B to C)にシフト!

以前は、インターネット業界といえば、長い間企業向けの取引(B to B)が主力でした。しかし最近では、インターネット市場の主力は(2)のB to Cに大きくシフトしてきました。これは、企業のIT化がひとまず浸透したことが大きな原因と思われます。

さらに、ブロードバンドの普及によりインターネットがごく日常的に存在するようになったことも要因となり、今後のインターネットビジネスの主力はますます一般消費者向けのB to Cビジネスになっていくと予想されています。


今話題のライブドアもB to Cビジネスに!

これは、いま話題のライブドアの動きをみていると顕著です。起業当初はB to Bのページ製作や、サーバ管理が主な業務でした。しかし2004年以降、ブログやインターネットからDVDが借りられるサービスなど、ユーザが様々なサービスを提供するポータルサイト運営をはじめ、証券業、インターネットモールなど、B to Cへ大胆にシフトしていきました。元々ショッピングモールというB to Cビジネスを展開していた楽天も、証券や旅行サイトなどを営む会社をM&Aによって次々に買収し、更にB to Cビジネスに力を注いでいます。

このように一斉にB to Cビジネスに注力し、激しい攻防戦を繰り広げるインターネット業界の各企業。果たして勝つのはどこなのでしょうか?


次のページでは、B to Cビジネスに成功するための条件を解説します!
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