LaVie Lスタンダードタイプ
今回大幅に変わったのは、よりリーズナブルなLaVie Lスタンダードタイプだ。
下位モデル以外の筐体がシンプルで癖のないデザインへと変更され、カラーもホワイト、ブラック、ピンクと最近流行の3色構成。
従来モデルと同様、AMDプラットフォームが採用され、上位モデル(LL570/RG)はAMD Turion X2 RM-70を採用。BD-ROMドライブ搭載、HDMI端子付きという仕様。GPUはAMD M780Gチップセット内蔵のATI Radeon HD 3200。
下位モデルもAMD Athlon X2 TK-55、メモリ2GBという仕様で、価格が安いという理由だけでうっかり買ってしまっても、そこそこのスペックがあり、問題なく使える仕様となっている。
メモリは全モデル2GBだが、上位モデルのみは、1GB×2という仕様で空きスロットがない点には注意しよう。
Blu-rayのROMドライブ搭載、上位モデルのLL570/RGは18万円程度。
カラーを選べる中位モデルのLL550/RG,LL560/MG6P,LL565/MG6Bは15.5万円程度
下位モデルのLL370/RGは14万円程度。
上位モデルは9月上旬発売予定だが、それ以外は8月下旬発売予定。
ソフト面での改良は?
ハードウェアの強化以外にも、ソフトウェア面で強化されているが、NECの8月発表モデルに搭載された新しいソフトとして、デジカメデータ活用ソフトのSmartPhotoに「顔見てサーチ」という機能が追加されている。
これは、撮影した写真データの中から、顔を認識して、大量の写真の中から好みの写真を検索できる機能となる。顔認識エンジンには富士フイルムの技術が使用されており、富士通などもこの技術を使った製品をリリースしている。
今回の製品を選ぶポイントは
インテルのCentrino 2に対応しなかったのは残念だが、これはより上位モデルや、筐体のリニューアルと合わせるだろう2009年春モデルで期待したい。
全体的に見て、全モデルデュアルコア、メモリ2GBというのは、このジャンルの製品を選択するユーザーを考えると、選択の際にわかりやすくなったと言えるだろう。
少し安いけど、機能が低い製品というのはなく、全製品そこそこの性能で、価格もお手頃となっており、どれを選んだとしても問題がない。
他社と比較した場合、有線LANがギガビットイーサーネット対応という点も大きい。無線LANがIEEE802.11n(ドラフト)に対応した製品も増える中、大量のデータ転送にはやはり、有線LANを使った方が速く、さらにギガビットイーサーネットの速度は圧倒的だ。
このクラスの製品で、ギガビットイーサーネットに対応していないメーカーも多い中、NECの製品は全モデル対応しているため、デジカメ画像などを大量にコピーする場合に素早く転送できる。
Blu-rayではなく普通にDVDが使えればいい場合、15万円程度でカラーを選べる中位モデルのLaVie Lスタンダードタイプ(LL550/RG,LL560/MG6P,LL565/MG6B)を選ぶのが無難なところだろう。予算に余裕があれば上位モデルでもかまわないし、NEC Directで自分好みの構成にするのもいいだろう。
121ware.com NEC製品情報サイト
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[上倉 賢]