小型端末用のOSはどうなる
Netbookに最適なOSは何か
iPhoneを使い始めて様々なことに気づいたが、最も大きかったのが、手のひらに載る端末で、フル機能のPCと同じ環境が得られることが決してよいことではないという点。
iPhoneは少し大きな携帯電話のようなサイズで、服のポケットに入れても違和感がない。
小型製品で通常のOSが動作する利便性も捨てがたいが、机の上で使う製品用にデザインされた物は、手のひらで使う製品にはなじまない。
Centirno Atomは、小型の製品でもWindowsのようなOSがそのまま動作することを売りにしているが、現在のSilverthorne(Centirno Atom用プロセッサのコード名)の次世代版Moorestown(コード名)が登場する2009年から2010年には、NVIDIAのTegraを採用するような製品も登場するなど、ハードウェア、ソフトウェア両面で様々な変化が予想される。
Netbook用のOSも、現行のハードウェアならWindows XPクラスの比較的軽いOSが適しているし、よりコストの安いLinux系のUbuntuなどでもいいと思うが、なぜかWindows Vistaが採用されていたり、海外ではあるLinux版が無くWindows XP版のみだったりする。
日本のNetbookにLinux版がないのは、マイクロソフトの営業努力によるところが大きいと思うが、日本語環境で一般ユーザーが使う場合には現行のUbuntuが使いやすくても、さらなる改良が必要になるだろう。
NetbookではWindows系のOSも悪くないが、より小型の端末となるMIDでは現在のWindowsではなく、MIDに適したOSやUIが必要になるだろう。
インテルも、Windows一辺倒だったパソコン用のOSもMac OSのシェアが拡大し、小型端末用のハードウェアが進化することで、変わりつつあるようだ。
関連リンク
NVIDIA Tegra
VIA Nano Processor
インテル Centrino Atom
インテル
Moblin Software Contest One day seminar /workshop
[上倉 賢]