インテルAtomを採用するなどした、6万円前後の低価格小型ノートパソコンが話題だ。
重量も1kg前後、そこそこ使える性能で何より安いと言うことで、今までB5ノートなどを使わなかった人にも市場が広がっているようだ。
それと対局の位置にあるのが、日本メーカーを中心にした昔ながらの高性能B5ノート。
価格は20万円程度。重量は1kg前後で、低価格ノートパソコンと同等だが、サイズやデザインが洗練され、性能も高く、さらにバッテリ駆動時間が長いというのが特徴になる。
どちらを選ぶかは、用途に応じて選べばいいが、たとえ6万円くらいでも自分の用途に合わなかったら無駄になるし、20万円出して満足できる性能かどうかも目的によって異なる。
今回は、今あえて高い方のB5ノートを選ぶべき理由を考えていきたい。
その1. バッテリ駆動時間が長い
低価格B5ノートのバッテリ駆動時間は3時間前後が多い。大容量バッテリ搭載でようやく6時間程度になるが、バッテリ駆動時間の短い大きな原因の一つが、低価格にするために低容量のバッテリを使っていることだ。
例えば、MSIのWind Notebook U100の場合、標準の3セルバッテリで2時間半、オプションの6セルバッテリで6時間としている。
バッテリ駆動時間が長いことで人気のレッツノートの場合、T7/W7の標準バッテリは6セルで11時間駆動となっている。
また、省電力設計自体も、低価格機種とは比べものにならなく、様々な部分で最新の技術がつぎ込まれている。
標準バッテリ駆動時間 | もしも同じセル数だったら | |
MSI Wind Notebook U100 | 3セル 2.5時間 | 3セル 2.5時間 |
Let'snote R7 | 4セル 7.5時間 | 3セル 5.6時間(計算上) |
Let'snote T7 | 6セル11時間 | 3セル 5.5時間 |
後述するが、価格が高い方のB5ノートは性能も高い割に、同等のバッテリを搭載したとしてもバッテリ駆動時間に倍ほど差が出ていることがわかるだろう。
これは、各セルのバッテリ容量自体も異なるが、より高度な低消費電力機能を搭載していることも含め、これだけの差が出てくるのだ。