ASUSの5万円以下で購入できるEee PC 4G-Xが人気だ。
価格の安いパソコンが登場するとPC関連メディアはもちろんのこと、その他のメディアも注目するらしく、コメント依頼も非常に多かった。
現在、一般的に売られているパソコンの価格も、十分お買得だと思うが、価格だけにとらわれる人は多いらしく、通常より低価格なパソコンが登場すると、いつの時代も注目を集める。一般メディアも、注目されるその製品を取り上げたくなるようだ。
また、Eee PCで始めてASUS(アスース)という名前を知った方も多いらしく、台湾メーカーで大丈夫なのかという声もよく聞く。
当サイトでは何度か紹介しているように、ASUSは2006年に日本のノートパソコン市場に参入しているし、その前からPCのマザーボードなどを秋葉原などで販売しており、日本のPC業界でも知らぬ人がいない有名企業である。
マザーボードだけを例に見ても、ASUSブランドで自作ユーザー向けに販売もしているが、他のPCメーカーに供給もしており、世界中のPC用マザーボードの1/3がASUS製だそうだ。
安い製品は品質が悪い、というパターンも多いが、PCの製品自体に限って言えば、10年以上の歴史のあるASUSや台湾、中国企業の製品が日本の品質より低いという事はない。そもそも、日本の大手企業でも、設計は日本でも中国などでPCを製造することが多く、日本製のパソコンは一部に限られている。
EeePCはノートパソコンではありません
Eee PCはMID
そのEeePCだが、ASUSによればノートパソコンではないとのこと。
それではいったい何なのか。ASUSでは、Eee PCをモバイル・インターネット・デバイス(MID:Mobile Internet Device)と位置づけている。つまり、持ち運べるネット接続できる製品というような製品だ。似たようなコンセプトで日本市場に出ている物の1つとして、iPod touchがあるが、これは音楽プレーヤーの延長上にある物。
Eee PCはノートパソコンの小型版のような見た目で、機能もノートパソコンそのままである。
これをMIDと呼ぶのは、小型ノートパソコンと間違えて購入する人をけん制する意味もありそうだが、今後普及するMIDやUMPC(ウルトラ・モバイルPC)の先駆けとして登場させたという意味もありそうだ。