SLIで性能も一気に1.5倍
NVIDIAのGeForce 8700M GTはノート用GPUの最高性能を誇っているようだが、これを2基搭載したSLI構成では、ベンチマークで1.5倍ほど性能が向上するという。
通常、デスクトップパソコンでSLI構成にする場合、電源などの構成も含め、簡単ではないが、ノートでメーカー製と言うこともあり、買ったらそのまますぐに使える。8700M GTを搭載した製品は他にもあるが、シングルではなかなか難しい30fpsも、DX10対応のロストプラネットで余裕で出せる。
ACアダプタのサイズも他の一般的なノートパソコンの2倍ほどあるなど、製品自体のスペックもすごいが、各種デバイスもすごい。
ゲーム中などCPU不可が高い場合の発熱はそれなりにある。冷却ファンの音も、発表会でのデモでは静音とまではいかなが、それほど目立つ物でもなくゲーム中でCPU不可が100%になりっぱなしになることも少ないので、爆音で困ると言うことも無さそうだ。
実機は、ビックカメラやソフマップでも展示されるようになるだろうが、一足先に見たい方は、2007年10月6日(土)に秋葉原で行われるロストプラネットのゲーム大会でも展示されるので、時間のある方は参加してみてはいかがだろうか。
詳しくはNVIDIAのSLI Zoneで
価格は26万円程度からということだが、この製品を選ぶほとんどの方が、どうせならCore 2 Extremeの構成を選ぼうと思っているかもしれない。その場合の最低価格は44万円程度になる。価格差は17万円程度あり、ここは日本のゲーマーを応援するためにも、インテルとデルに値下げを期待したいところだ。
CPUさえ妥協すれば、30万円程度でそこそこのスペックの製品を選べるため、ハイエンド志向の他社製品と価格的には大差ない。
ゲームには興味ないが、高スペックのノートパソコンを探している方は、こんな製品もチェックしてはいかがだろうか。
それにしても、予算さえあれば、手を出したくなるここまですごいノートパソコンというのも日本では珍しい。
ゲーム関連市場も本当に盛り上がれば、他社もこんな魅力的な製品が続々と登場するようになるのだろうか。日本ではDS用のお手軽なゲームが人気のようだが、PCやXbox 360、PS3などで出ている濃いゲームはもっと楽しいと言うことに気づいて、市場が本当の意味で活性化して欲しい物だ。
[上倉 賢]