海外では一足先に発表されたDELLのゲーマー向けノートパソコン「Beast」ことDELL XPS M1730が日本でも発表された。
DELLのXPSシリーズは、Inspironより上級ユーザーを狙ったハイエンドモデルで、先日発表された13.3型液晶搭載のXPS M1330も人気のようだ。今回発表されたXPS M1730は最上級のエンスージアスト(enthusiast)向け製品でありスペックは現時点で最も高く、価格もそれなりとなる。日本ではこの製品が狙うPCゲーマー人口が少ないこともあり、大人気とは行かないだろうが、ハイエンドモデルを求める方などはチェックしておいた方がいい注目製品であることは間違いない。
ゲーム好きがうずく製品
筆者は、任天堂のWiiやソニーのPS3はもちろん、Xbox 360やPSP、DSなど、ゲーム専用機は何はともあれ発売直後にとりあえず全部買うくらいのゲーム好きだが、PCゲームだけはほとんどやらない。
PCゲームで出ているようなFPSやシミュレーションが嫌いなわけではなく、世界的に人気のHalo 3は、オンラインモードなどを楽しんでいるし、Civilizationなども時間さえあればどっぷりとはまりたいゲームの一つだ。
PCゲームをやらない理由はいくつかあるが、一番大きいのがPCでゲームを快適にプレイする環境を構築するのが面倒くさいという点だ。
最新のノートパソコンは性能的にゲームも問題なくなったが、より性能の高いデスクトップPCでやる場合、最新ソフトが対応する推奨環境以上のスペックで高品質に動かしたくなるし、そのためにはビデオカードなど、そこそこ高いパーツを買わなければならない。特にハイエンドのビデオカードやCPUはかなり高価で、PCゲームのためだけに毎年数十万つぎ込むのは金銭的に厳しい。
もちろん、ある程度のところで妥協すればいいのだろうが、せっかく買った最新のゲームは、最高の環境で楽しまなければ損という貧乏根性も悪く影響している。
その点、ゲーム専用機の性能は数年間変わらず、PCではありがちのさまざまなトラブルとも無縁。なにより筐体自体が小さく、PCのように音もうるさくない(Xbox 360は光学ドライブがうるさいが)。インストールなども必要なく、ディスクを入れればお手軽に遊べるというのは面倒くさくなくて良いし、経済的にもありがたい。
家庭用ゲームでもいっぱいなのに、PCゲームまで手を出すと、他のことが何も出来なくなるため、情報はあまり入れないようにしているが、PC用にしか出ない話題作を耳にしないわけにはいかず、時々無性にやりたくなる。
所有PCのスペックの点などから無理矢理あきらめてはいる物の、本当はかなり気になるタイトルもチラホラあり、デスクトップPCリプレースの際には、そこそこゲームが動くスペックを選ぼうかと思っていたところ、この製品が発表された。
ノート用の各種デバイスも性能が向上し、ゲームも十分に動くことを証明した製品であり、価格はそれなりだが、メーカー保証もあり、部品を集めあれこれ組み立てる必要もなく、比較的お手軽に持ち運ぶことも出来る、贅沢なゲーム用PCというのも悪くないような気がしてきた。
非常に危ない製品の登場だ。