FSB (Front Side Bus:フロント・サイド・バス)
FSBは、CPUとチップセットを接続するバス(伝送路)だが、これは800MHzとなる。
FSBは800MHzだが、ベースクロックは200MHz。FSBとベースクロックの周波数が異なっているが、これは1クロックで1つの信号を送るところ、クアッドパンプ(Quad Pumped)という技術を使い、1クロックで4つの信号を送っているためだ。FSBは800MHzだが、これはベースクロックの200MHzをクアッドパンプで4倍にしていると理解するといいだろう。
このような技術を使う前までは、ベースクロックとFSBは同じでわかりやすかったが、似たような用語や単位をそのまま使っているため、混乱の基になっている。Megahertz(MHz)ではなく、MegaTransfer(MT)という単位を使った方がわかりやすいかもしれない。
クアッドパンプが使われ出したのは、2000年に登場のPentium 4から。
クアッドパンプ
ベースクロックとFSB
年 | プロセッサ名 | ベースクロック | FSB |
1995 | Pentium | 60MHz~ | ← |
1997 | Pentium II | 66MHz | ← |
1999 | Pentium III | 100MHz~ | ← |
2002 | Pentium 4 | 100MHz~ | 400MHz~ |
2003 | Pentium M | 100MHz~ | 400MHz~ |
2006 | Core Duo | 166MHz~ | 667MHz~ |
2006 | Core 2 Duo | 166MHz~ | 667MHz~ |
主なノートパソコン向けのベースクロックとFSB推移