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図解 CPUのクロック周波数(3ページ目)

CPUのクロック周波数についてパソコン初心者にもわかりやすく図解して解説。クロック周波数とは? FSBとは?

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

ノートパソコンガイド

倍率とEnhanced Intel SpeedStep

CPUの動作倍率は、Core 2 Duo T7300の場合なら6倍から10倍(11倍)程度の範囲で倍率と電圧が変化する。一般的にバッテリ駆動時は倍率を低く、AC駆動時などパフォーマンスを重視する場合は倍率を高くする。この倍率と電圧を可変させているのがEnhanced Intel SpeedStepだ。
倍率の元になるのはベースクロックの200MHzで、これに6倍をかけると低周波数モード(LFM:Low Frequency Mode)の1.2GHzとなり、Core 2 Duo T7300の場合、高周波数モード(HFM:High Frequency Mode)は200MHz×10で2.0GHzとなる。

Intel Centrino Duo Santa Rosa
ベースクロック

Intel Centrino Duo Santa Rosa
倍率

Intel Dynamic Acceleration

Core 2 Duo T7300は通常200MHz×10で2.0GHzが最高周波数となるが、これは2つあるコアを動作させた場合の最高周波数。
最近は同時に複数のソフトが操作しているためマルチコアのCPUの方が動作速度が速くなるが、1プロセスしか動かさないアプリケーションも存在する。その場合、片方のコアを止めて、もう一方のコアの動作を1段階上げることで、周波数を上げる技術。
Core 2 Duo T7300の場合、通常倍率が10倍のところ11倍にし、2.2GHzで動作することになる。これをTurbo Modeと呼ぶ。

2つあるコアのうち片方のコアを止め、動作周波数を向上させるため、周波数向上に伴う発熱も全体としては2つコアを動かした場合と同じになる。
将来、コア数が4つ、8つと増えた時に真価を発揮する技術かもしれない。

Intel Centrino Duo Santa Rosa
Intel Dynamic Acceleration

Dynamic Front Side Bus Frequency Switching

FSBは最新のCentrino Duoから667MHzから800MHzに向上したが、そのため消費電力も増えた。そこで、FSBを半分に落とし消費電力を下げる技術。
これにより、Core 2 Duoで最低駆動周波数が600MHzとなり、スリープ時などの省電力効果が高くなる。
これは、Super LFM(Low Frequency Mode)と呼ばれるモード。

Intel Centrino Duo Santa Rosa
Dynamic Front Side Bus Frequency Switching

Intel

[上倉 賢]

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