ビデオポッドキャストに期待
iTunes Storeでドラマや映画が販売されている国もあり、動画をApple TVで楽しむのも現実となっている地域もある。日本では、動画はほとんど配信されておらず、Apple TVで動画を楽しむためには、自分でエンコードしたビデオやビデオポッドキャストもしくは映画の予告編くらいしかない。
前述したように、Apple TVで音楽を聞くだけでも活用出来るが、せっかくテレビに接続するのだから、動画を見たい方も多いだろう。
自分で録画したDVDなどをApple TV用に再エンコードするには、簡単とは言えず、出来たとしてもエンコードに途方もない時間がかかるため、現実的ではない。(個人的に1日1枚ペースで始めてみたが・・・)
自分でつくるのも大変で、販売もされていないと期待したくなるのがビデオポッドキャスト。
(音声だけの)ポッドキャストが登場したのは2004年頃、2年後の2006年には一般への認知も進み、良質な番組が多数配信されるようになった。
ビデオポッドキャストは、撮影や編集の手間がかかることもあり、まだ数は少ないが、Rocketboomなど人気の物もいくつかあるようで、これから番組が増えるのも確実だろう。
デジカメの動画機能も進化しており、従来より気軽に動画の撮影も出来る。Apple TVのような製品が普及すれば、ビデオポッドキャストが(音声だけの)ポッドキャスト以上に普及することも考えられ、従来の動画コンテンツは不要になる可能性もあり期待できる分野だ。
Rocketboomは画質もよく、大画面TVでみても違和感はない。これからはこのような画質のビデオポットキャストも増えるだろう。
Apple TVでビデオのiTunes管理が普及するか
iTunesとiPodで音楽CDをパソコンでライブラリ化することが普及したが、動画でこれをやるには敷居が高い。
特に、ノートパソコンの場合直面するのが容量の問題だが、H.264のSDビデオなら2時間を1GB程度に納めることも可能なので、外付けHDDを活用すれば不可能でもない。
転送速度もIEEE802.11nの登場で無線でも問題なくなりつつあり、ハードウェア的な制約は数年後に無くなっているかもしれない。
新しいTVの活用方法を、美しいインターフェースで体験できるApple TVが興味深い製品であることは間違いなく、新体験を期待したい方が、Apple TVを買って失望することは無いと言っていいだろう。
あるとすれば、日本での動画コンテンツの少なさだが、これも時間が解決するかもしれない。