Apple TVをストリーミングで使ってみる
Apple TVは据え置き型iPodのように使うのが基本だが、PCのiTunesからデータをストリーミング再生する方法もある。
据え置き型iPodとして使う場合、データはすべてApple TV内にあるため、通常のiPodと同じように、定期的な同期以外はPCとデータをやりとりすることは無い。このため、PCの電源を入れていなくてもApple TVだけで音楽や映像を再生することが出来る。
しかし、データをストリーミング再生する場合、PCと常に接続しなければならないため、PCの電源を入れiTunesを起動しなければならない。ストリーミング中のネットワークのへの負荷や、CPU使用率なども気になってくる。
Apple TVでストリーム再生する場合のPCへの負荷
例えば、リビングのApple TVで、書斎にあるPC内のデータをストリーム再生する場合、この負荷が高いと書斎のPCで他の作業に影響することが考えられる。
そこで、一般的に使われているだろう128kbpsのAAC、Apple ロスレス、H.264ビデオのファイルをストリーム再生した場合のPC負荷を調べてみた。
CPU負荷率 | ネットワーク負荷率 | |
AAC 128kbps | 3%程度 | 0.3% |
Apple ロスレス | 5%程度 | 1% |
1000kbps程度のH.264ビデオ | 25%程度 | 33% |
Apple TVでストリーム再生
CPU負荷率 | |
AAC 128kbps | 5%程度 |
Apple ロスレス | 7%程度 |
1000kbps程度のH.264ビデオ | 30%程度 |
PCで再生時
iTunes側は、Core Duo T2400(1.83GHz)のWindows XPマシンをIEEE802.11gで接続した状態。
なお、5%前後の負荷は、OS自体の負荷も影響されるため正確ではない。
音楽再生時のCPU、ネットワーク負荷率は無視できるほど小さく、他の操作に影響しないだろう。
ビデオ再生やストリーミングにはそれなりにパワーを使うようだ。しかし、ビデオのストリーミングでは、Apple TVはデータを先読みし、バッファに貯めているらしく、再生中しばらく経つと、CPU負荷とネットワーク負荷もゼロになる。
ビデオ再生時バッファにため終わるまでは多少負荷がかかる物の、最新のPCを使う場合それほど負担にならないだろう。