CEATEC JAPAN 2006の記事で紹介した、Combotronic Powerを覚えている方も多いだろう。
1台でノートパソコンの他に、2つのデバイスを充電できる便利なACアダプタだ。常に複数のデバイスを持ち歩くモバイルワーカーには注目の一品である。
ケーブルも含めるとACアダプタが1つになれば、可搬性も高まる。
一般的に、出張など泊まりがけで出かける際、ノートパソコンとACアダプタ、携帯電話とACアダプタ、その他デジタル機器とそれぞれのACアダプタが必要。本体に加えてACアダプタだと、ケーブルもかさばるし不便に感じている方も多いだろう。
最近は、携帯電話などの小型機器は、USBでも充電できる。しかしノートパソコンのACアダプタは必須であり、USB充電には対応できない物もあり、それが1つにまとまると、ケーブルも煩雑にならず利便性が高いだろう。
ACアダプタに表示されている各規格のマーク |
ACアダプタを1つにまとめてしまう商品で便利ではあるが、注意していただきたい点もある。
一般的に各種電子機器はメーカー純正のACアダプタ以外は使用できないことになっている。万が一、非純正製品を使用しトラブルが発生した場合、どの製品でもメーカーの保証からは外れてしまう。
特にACアダプタの場合、大きく分けるとスイッチング方式とトランス方式の2種類。さらに、極性(プラスとマイナス)、電圧(ボルト)、容量(アンペア)はもちろんのこと、プラグ形状も各機器により異なる。
これに加え、さまざまな安全基準に適合しているかどうかも問題になるが、ACアダプタはどれも同じように見えても、このように細かい点が微妙に異なる。
この製品も主要な規格に適合しているが、このような機器の使用はメーカー保証外という事を忘れず使用していただきたい。
しかし、各機器によりACアダプタが異なると不便で使いにくいのは事実。
これらの各種問題や、燃料電池などの最新技術にも対応できるような新しい電源管理システムの開発も進んでいる。
IMPS インテル モバイル・パワー・システムなどが代表例だが、今、ユーザーが出来ることは、今回紹介するような製品を、ユーザーの責任で使用する事だ。