HP Pavilion tx1000
タブレットPCは何年も前から製品が投入されていたが、ほとんど普及していないのが現状のようだ。
既に便利に使用している方もいるようだが、対応製品自体の価格が高い、OSが異なるので利用しにくいなど、普及のハードルはかなり高かった。
そんなタブレットPCだが、今後、最も普及すると思われるWindows Vista Home Premium以上で、タブレットPC機能にOSレベルで対応したことで、利用機会が増えるのは確実だ。
別売りの外付けタブレットを使ってもその機能は体験できるが、より使いやすいのは画面に直接書くタブレットPCだろう。その、タブレットPC普及には、高すぎず、使い勝手のよい製品が必須だが、今回レビューするHP Pavilion tx1000は、その可能性のある製品だ。
HPとは
そもそもHPと聞いて、ピンと来ない方も多いだろう。もしかしたら、ホームページと思ってしまう方も多いかもしれないが、コンピュータ業界でHPと言えば、ヒューレットパッカード(Hewlett-Packard)のことだ。
同社製パソコンの歴史は長く、始めて出したパソコンは1980年。今回紹介するPavilion tx1000と同じようなタッチセンサー付き製品は1983年に発売しているので、タッチセンサー搭載機としても20年以上の歴史があることになる。
これに加え、2002年に合併したCompaqや、Compaqが合併したDECなどの歴史も加わるため、HPのパソコンの歴史はかなり複雑だ。
そんなHPも、国内では横河ヒューレットパッカード時代を含め歴史が長いが、同社製パソコンの知名度は低いが、世界シェアは非常に高く、DELLと1位を争うほどになっている。国内でも、企業向けでは、ある程度健闘しているようだが、個人向けでは一般ユーザーには浸透していないのが現状だろう。
そのHPが個人向けに出しているパソコンがPavilionシリーズとなる。HPが世界展開する個人向けパソコンブランドで、海外では価格が安いのはもちろん、店頭やWeb販売もされており非常に人気のようだ。
そのHPも昨年あたりから、デザイン面でも日本メーカーに負けていない製品を日本でもWeb限定ながら発売し、日本での本格展開の準備を着々と進めている。
HPがどれだけ日本国内のシェアに影響を与えるかまだわからないが、国内メーカーが打撃を受けるのは間違いない。国内で知名度のあるメーカーも、うかうかしていられない状況だ。
そのHP製品の個人向けタブレットPC対応となるHP Pavilion tx1000を試用する機会を得たので、タブレット機能も含め製品の使い勝手をレビューしよう。