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HP Pavilion tx1000は使えば使うほどよい(2ページ目)

タブレットPCのPavilion tx1000はタブレットPCの良さを実感させるだけの製品だが、通常のノートパソコンと同程度の価格帯で、機能などに不足はないのだろうか。

上倉 賢

執筆者:上倉 賢

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HP Pavilion tx1000

このtx1000は通常のノートパソコンではなくタブレットPCだ。タブレットPCながら、他の一般的なタブレットPCと明らかに異なるのは、通常の非タブレットPCと同程度の価格帯という点だろう。
12.1型のワイド液晶を採用し、光学ドライブを内蔵できるが、4セルバッテリ、ウェイトセーバー搭載時で2.0kgとなっている。
他社のB5ノートに比べれば重く、厚みもあるため、軽量でバッテリ駆動時間の長い機種とは比較にはならないが、10万円台半ばの価格設定となっており、B5ノートというより、A4ノートより一回り小さいタブレットPCの入門機といったジャンルが最低だろう。

CPUはAMDのTurion 64でデュアルコアのAMD Turion 64 X2も選択可能。メモリは最大2GB。HDDは2.5型を搭載し、最大160GBを選択可能。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ。無線機能はIEEE802.11a/b/gに加えBluetoothにも対応。
Webカメラも搭載可能と、スペック面では今風の標準的なスペックながら、Bluetoothも使えるのは便利。
バッテリ駆動時間は、4セルバッテリ搭載時で2時間と短く、サイズは308×223×33mmと一般的な12.1型ワイド液晶搭載機に比べ一回り大きくなっている。
バッテリ駆動時間と、サイズ・重量を目指した製品ではないため、毎日のように持ち歩く製品としては少々厳しいが、家庭内や事務所で持ち運びが出来るB5ノートとしては許容範囲内だろう。

CPUやメモリ、HDDなどをカスタマイズ可能なダイレクト販売モデルとなっており、基本的に店頭では販売されていない。価格は129,990円(税込)からで、前述したように他社のB5ノートとほとんど変わらない価格設定だ。

実際に、手に持ち手書き入力していると、ずっしりと来る重量感のためかなり疲れる。長時間片手に持って使用するのではなく、机の上などに置いての使うのが現実的なところだろう。
試用したのはデュアルコアモデルで、より発熱が高いはずだが、排熱がしっかりしているからか目立った局所的な発熱は無かった。ただし、HDDのアクセス音や排熱音は、他社の静かな製品と比べるとある方なので、静かな場所で主に使う方は注意した方がいいだろう。
もちろん、この音も他のより静音の製品に比べればという話で、ファンの回転などを制御することで、目立たなくすることは出来る。
NVIDIAのチップセット内蔵ビデオチップも幸いしてか、VistaのAeroも問題なく動作する。タブレットPCとしての機能はもちろん、一般的な事務用途ではスペック面での問題は無い。

机においての使用では主に2タイプのパターンになると思われる。
通常のノートパソコン風に液晶を斜めに開いた状態でキーボード入力とペン入力をする方法。液晶画面を反転し、完全にキーボードを使えない状態で、手書き入力だけで使う方法。
前者の場合、どのタブレットPCでも言えることだが、手書き入力するときの画面の揺れが気になる。後者の場合、電磁式ではなく感圧式で、画面に手を置いても、ペン以外の部分が誤認識することなく入力が可能だが、キーボードが使えない。

HP Pavilion tx1000 HP Pavilion tx1000
このようにも出来る 液晶を反転する
(縦横表示切り替えは ワンタッチ)

HP Pavilion tx1000の高品質な外装

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