Acrobat 8
Acrobat 8には2Dアクセラレーション機能が搭載されている。これはビデオチップの機能を活用してPDF文書を表示する機能だ。
最近はPDF文書も普及し、さまざまな文書を画面上で読むことも多いと思う。PDF文書の中でも、図などを活用したファイルサイズの大きな文書の場合、表示が遅くいらいらした経験のある方も多いだろう。
従来は、拡大縮小やスクロール時に画面を書き替える動作が目に見えて確認できたが、Acrobat 8で、2Dアクセラレーション機能使った場合、この書き替え動作がほとんど認識できないくらい速くなっている。拡大縮小やスクロールがゲーム並みにスムーズになっているため、非常に気持ちよくPDF文書を読むことが出来るだろう。
「2D GPUアクセラレーションを使用」をオンにすることで、この機能が使用可能。未対応のビデオチップはこのメニュー自体表示されない。
この機能はいくら文章で読んでもよく分からないだろう。実際にNVIDIAが用意した最新の環境でデモしてもらったところ、3Dゲームなどで気持ちよくズームする感覚で書類をズームしたり、表示できるようになった。
この気持ちいい表示を一度でも体験すれば、今までのカクカクした表示には戻れなくなるだろう。
この機能はWindows Vistaだけではなく、Windwos XPでも同じ機能を使えるが、高性能なビデオチップ搭載で新しいドライバを導入した時のみ使えるようになるので注意していただきたい。
Second Life
Second Lifeは一種のゲームであるが、ゲームというよりコンピュータネットワーク内のバーチャル世界といった方が正確だろう。
SNSが爆発的に普及したように、Second Lifeも同じように普及する可能性がある。なにしろこっちは招待なしに使うことが出来る。
しかし、Second Lifeの画面を見ればわかるように、完全な3D空間の中でさまざまなことを行うため、3Dゲームと同じように、ビデオチップの性能がある程度高くなければ、この世界を十分に楽しめない。
SNSなら数年前のPC環境でも十分楽しめるが、Second Lifeのような新しい世界を古い環境で楽しむことは難しい。Second Lifeにはさまざまな業界も注目しており、通常のビジネスユースでも利用する可能性は捨てきれない。
事務作業しかしないからという理由で低機能な製品を選ぶと、このような新しい流れに乗り遅れる可能性もある。