HD DVDドライブ搭載 Qosmio G30
HD DVD・地上デジタル放送対応Qosmio G30
東芝の2006年夏モデルというわけではないが、HD DVDドライブ搭載 Qosmio が2006年4月10日に発表になった。発売は5月中旬の予定。
2006年3月31日に HD DVD プレーヤーを発表・発売。間をおかずに HD DVD 搭載ノートパソコンを発表と、東芝の勢いはすごい物があるが、HD DVD 自体が従来技術の延長で Blu-ray より開発しやすいというのも理由の一つなのだろう。
今回発表した Qosmio G30/697HS は、1月に発表した地上デジタル対応の Qosmio G30/596LS に HD DVD ドライブを搭載したという印象だが、G30/596LS には無かった HDMI 端子も装備し、HD映像をプラズマTVや液晶TVに表示することも可能になっている。また、光デジタル出力もあるため、パソコン1台に HD DVD プレーヤー、地デジ対応 HDD レコーダー機能を搭載しているということになる。
HD DVDドライブ
気になる価格だが、市場想定価格40万円と30万円以下がほとんどの17型ワイド液晶搭載A4ノートに比べるとかなり高い。1月に発表した HD DVD が搭載されていない G30/596LS の市場想定価格が38万円だったことを考えれば、2万円プラスで HD DVD ドライブ機能が搭載されるということで、それほど高くはないともいえる。
今回発表された Qosmio の HD DVD ドライブは、DVDスーパーマルチドライブ機能も搭載しているため、DVD-Rなどにデータを記録することは可能だが、今回の製品では HD DVD に記録はできない。今後登場する製品には記録可能な物も登場するのだろうが、今のところ HD DVD 品質で地上デジタルを外部メディアに記録は事実上できない。当面は HDD に入れておくしかないが、240GB(120GB×2)というノートパソコンとしては大容量だが、地上デジタルを録画するには余裕がないため、そのあたりに課題が残るが、フルHD液晶でHD DVDや地上デジタルが楽しめるということで、注目の新機種である。