使い勝手面でも、キーボードのパンタグラフ形状を工夫し、ゲームなどで乱暴に扱ってもより外れにくくなっていたり、ThinkPad のデザインのポイントでもある 赤い TrackPoint と併用して使える、タッチパッドの形状なども、より使いやすいように変更されている。
色や形状など細かな点が変更されている
将来性という点では、ユーザーにはあまり関係がないが、本体内部にある無線LAN用などに使われる Mini PCI Express スロットが2つ用意されている。新しい無線通信技術が実用した場合でも簡単に対応が可能なようになっており、将来の製品展開も期待出来る。
1つ気になるのが、4:3の液晶を採用している点だろう。A4ノートではワイド液晶採用機種が多くなっている今、ThinkPad の新シリーズとして発表された製品がワイド液晶ではないのは、将来性など気になる面も多い。ThinkPad としてワイド液晶搭載の Z シリーズもあるが、ワイド液晶がよいのか4:3が良いのかは、液晶パネルベンダーも含め悩ましい問題だろう。
こんな人にお薦め
高品質な普段使いのA4ノートを求める方
A4スリムノートは一般的には厚みが30mm程度以下だ。厚みが薄い方がキーボード入力などでのストレスが少ない。
基本性能が高いのはもちろんだが、冷却機構などスペック状ではわからない点にもこだわっている。他社では同じシリーズでは内部設計も同じになりがちだが、ThinkPad
に関しては、同じシリーズでも、モデル毎にビデオチップや動作周波数が違えば、それに合わせた最適な物へと部品を変更するなど微調整されており、そこまで考えられた製品は少ない。
また、キーボードのクリック感は好みの問題もあるとは思うが、クラス最高レベルであると断言しても差し支えないだろう。
液晶表示にこだわる方
高精細で大画面の IPS液晶搭載モデルは、CADやデザイン系など表示性能にこだわる方には最適で、発色などはもちろん、屋外などでの使用にはかなり注意しなければならない程の広視野角だ。
普段のメイン機種として、たまの持ち運びに
普段使う機種としては、なるべく大きな液晶、使い勝手の良いキーボードが必須となるが、これに適合するのはA4ノートとなる。しかし重量が重くなると、たまの持ち運びでも辛い物があるが、2kg強の重量なので、それほど問題ではないだろう。なによりも堅牢性が高いので、持ち運び時にも壊してしまうような心配が少ない。
また、会議などで場所を移動して使う場合にも堅牢性が高いという面では、比較的乱暴に使っても問題ないというのは、使用していて安心出来る点だろう。