バッテリ再生サービスは、バッテリパック内にある乾電池のようなセルと言われる電池を新品に入れ替えるサービスだ。セルを入れ替えるだけなので、メーカーからバッテリパックの新品を購入するよりリーズナブルに再生される。
前回のレポートでは、バッテリパックを分解、組合せ時のつなぎ目があまり綺麗でない点を指摘していた。
その後、再生サービスを提供している「ベイサン」から、当時より品質が向上した旨の連絡を受けたので、早速ベイサンの工場へ取材に向かった。
バッテリ再生はどのように行われているか、バッテリ再生サービスの現状などを含めレポートしよう。
なぜバッテリ再生サービスが必要なのか?
そもそも、なぜバッテリ再生サービスが必要なのか、解説する必要があるだろう。
ノートパソコンにはリチウムイオンバッテリやニッケル水素バッテリが搭載され、バッテリだけで2時間から5時間程度駆動する機種が多い。このバッテリは、どのような使い方でも、経年劣化してしまう物なのである。
知らない人は驚くようだが、机に起きっぱなしで、バッテリ駆動させたことが無くても、2年程度で確実にバッテリ駆動時間は短くなり、場合によっては全く使えなくなってしまうのだ。
バッテリが使えなくなった場合、バッテリを交換する必要がある。バッテリパックを正規に購入すると、安くても1万円、高い物では3万円など、非常に高価だ。そこで、バッテリパックの使える部品をなるべく使い、リーズナブルに再生するサービスの需要があるのである。
メーカー各社によるバッテリをより長く使う方法の一部
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このような情報だけみても、消耗品に関して十分に情報を提供しているメーカーの製品は、そうでないメーカーに比べ信用できる。製品選びの参考になるだろ。