資産運用

定期預金100万円、自動継続で損することも?金利上昇時に確認したい3つのポイント

定期預金は満期になると、自動的に更新される場合があります。ただし、以前の高い金利が引き継がれるとは限りません。100万円を預けた場合の利息差を試算し、金利上昇局面で確認したい自動継続の仕組みや注意点を解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2024年よりフリー。

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定期預金の自動継続、金利はどうなる?

定期預金には、満期を迎えると同じ期間の商品に自動的に預け直す「自動継続」という仕組みがあります。

定期預金の自動継続、金利はどうなる?(画像:PIXTA)
定期預金の自動継続、金利はどうなる?(画像:PIXTA)

ここで注意したいのが、継続後の金利です。

例えば、三井住友信託銀行や三菱UFJ銀行の定期預金では、原則として継続時点の店頭表示金利などが適用されます。最初に預けたときの金利が、そのまま引き継がれるわけではありません。

金利上昇によって以前より高い金利が適用される場合もあります。一方、キャンペーン金利で預けた定期預金では、自動継続後に通常の店頭表示金利へ切り替わる商品もあります。

年1.5%から0.5%なら、100万円で利息は1万円減る

具体的に計算してみましょう。100万円を金利・年1.5%のキャンペーン定期預金に1年間預けた場合、税引前の利息は1万5000円です。

ところが、満期後の自動継続で年0.5%の金利が適用されると、次の1年間の利息は5000円になります。差額は税引前で1万円、税引後では約7969円です。

これは仮定の金利による試算ですが、実際に東京スター銀行の一部商品では、優遇金利の定期預金が満期後に通常の定期預金へ継続され、金利が低くなる可能性があると案内されています。

自動継続だから不利なのではなく、更新後の金利を確認せずに預け続けることが問題なのです。

元利金継続と元金継続、何が違う?

自動継続には、主に2つの方法があります。

「元利金継続」は、元本に税引後の利息を加えて、次の定期預金に預け直す方法です。利息も運用に回すため、複利効果が期待できます。

「元金継続」は、元本だけを次の定期預金に預け直し、利息は普通預金口座などで受け取る方法です。

また、「自動解約」を選ぶと、満期時に元本と利息が普通預金口座に入金される商品もあります。

どれが適しているかは、利息を使いたいのか、元本と一緒に運用したいのかによって変わります。

満期前に確認したい3つのポイント

満期を迎える前に確認したいのは、①自動継続後の金利、②満期時の取り扱い、③他の商品との金利差の3点です。

特に金利上昇局面では、満期のタイミングで預け先や預入期間を見直す意味があります。

ただし、より高い金利の商品が見つかったからといって、満期前に解約するのが得策とは限りません。中途解約すると、当初の約定金利より低い利率が適用される場合があります。

満期後の自動継続を止める場合は、金融機関ごとに定められた期限までに手続きが必要です。定期預金は一度預けたら終わりではありません。満期を迎えるたびに金利と条件を確認することが、金利上昇の恩恵を受けるための基本になります。

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