定期預金の自動継続、金利はどうなる?
定期預金には、満期を迎えると同じ期間の商品に自動的に預け直す「自動継続」という仕組みがあります。

ここで注意したいのが、継続後の金利です。
例えば、三井住友信託銀行や三菱UFJ銀行の定期預金では、原則として継続時点の店頭表示金利などが適用されます。最初に預けたときの金利が、そのまま引き継がれるわけではありません。
金利上昇によって以前より高い金利が適用される場合もあります。一方、キャンペーン金利で預けた定期預金では、自動継続後に通常の店頭表示金利へ切り替わる商品もあります。
年1.5%から0.5%なら、100万円で利息は1万円減る
具体的に計算してみましょう。100万円を金利・年1.5%のキャンペーン定期預金に1年間預けた場合、税引前の利息は1万5000円です。
ところが、満期後の自動継続で年0.5%の金利が適用されると、次の1年間の利息は5000円になります。差額は税引前で1万円、税引後では約7969円です。
これは仮定の金利による試算ですが、実際に東京スター銀行の一部商品では、優遇金利の定期預金が満期後に通常の定期預金へ継続され、金利が低くなる可能性があると案内されています。
自動継続だから不利なのではなく、更新後の金利を確認せずに預け続けることが問題なのです。
元利金継続と元金継続、何が違う?
自動継続には、主に2つの方法があります。
「元利金継続」は、元本に税引後の利息を加えて、次の定期預金に預け直す方法です。利息も運用に回すため、複利効果が期待できます。
「元金継続」は、元本だけを次の定期預金に預け直し、利息は普通預金口座などで受け取る方法です。
また、「自動解約」を選ぶと、満期時に元本と利息が普通預金口座に入金される商品もあります。
どれが適しているかは、利息を使いたいのか、元本と一緒に運用したいのかによって変わります。
満期前に確認したい3つのポイント
満期を迎える前に確認したいのは、①自動継続後の金利、②満期時の取り扱い、③他の商品との金利差の3点です。
特に金利上昇局面では、満期のタイミングで預け先や預入期間を見直す意味があります。
ただし、より高い金利の商品が見つかったからといって、満期前に解約するのが得策とは限りません。中途解約すると、当初の約定金利より低い利率が適用される場合があります。
満期後の自動継続を止める場合は、金融機関ごとに定められた期限までに手続きが必要です。定期預金は一度預けたら終わりではありません。満期を迎えるたびに金利と条件を確認することが、金利上昇の恩恵を受けるための基本になります。







