資産運用

ゆうちょ銀行の5年定期に100万円、個人向け国債なら利息は約7万円多い?

ゆうちょ銀行の5年定期貯金と個人向け国債「固定5年」を比較すると、100万円を5年間運用した場合の利息差は税引前で約7万円となります。実際の金利を基に受取利息を計算し、中途解約や元本保護、利払いの違いも解説します。※サムネイル画像:PIXTA

田代 昌之

田代 昌之

資産運用・ビットコイン ガイド

1979年生まれ、中央大学文学部卒業。新光証券(現みずほ証券)やシティバンク、投資助言会社などでアナリスト業務やコンプライアンス業務を経験したのち、暗号資産交換業者や証券会社の取締役に従事。2024年よりフリー。

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ゆうちょ銀行の5年定期は年1%、国債は年2.39%

金利上昇を受け、ゆうちょ銀行の定期貯金も以前より利息が付くようになりました。では、個人向け国債と比較すると、どちらが有利なのでしょうか。

ゆうちょ銀行は2026年8月10日に貯金金利を引き上げ、5年定期貯金の金利を年1%としました。

一方、2026年10月募集の個人向け国債「固定5年」は年2.39%です。

どちらも5年間の固定金利商品ですが、金利には1.39ポイントの差があります。100万円を預ける場合、年間の利息相当額は税引前でそれぞれ1万円と2万3900円となります。

100万円を5年間運用すると利息差は約7万円

5年間の利息を単純計算すると、ゆうちょ銀行の定期貯金は5万円、個人向け国債は11万9500円です。差額は税引前で6万9500円、税引後では約5万5000円となります。

ただし、ゆうちょ銀行の5年定期貯金は半年複利で利息が計算されます。そのため、実際の満期時の利息は単純計算の5万円よりも多くなります。

また、国債は半年ごとに利子が支払われるため、定期貯金とは利息を受け取る時期も異なります。

100万円を5年間運用すると利息差は約7万円!図版は筆者作成
100万円を5年間運用すると利息差は約7万円! 図版は筆者作成

途中で使う可能性があるなら定期貯金にも利点

ゆうちょ銀行の定期貯金は、満期前でも払い戻しが可能です。ただし、中途解約すると預入時の約定金利より低い利率が適用されます。

個人向け国債は、発行から1年間は原則として中途換金できません。1年経過後は換金できますが、直前2回分の利子相当額を基に計算した調整額が差し引かれます。

また、ゆうちょ銀行の一般的な定期貯金は貯金保険制度の対象となり、原則として元本1000万円までとその利息が保護されます。一方、個人向け国債は国が元本と利子の支払いを行います。

金利だけでなく利息の受け取り方も比較

ゆうちょ銀行の5年定期貯金は、半年複利で利息が積み上がるため、満期まで保有することで複利効果が得られます。

一方、個人向け国債「固定5年」は年2回、利子を受け取れます。2026年10月募集分の利払日は毎年5月15日と11月15日です。

今回の金利では、5年間の受取利息は個人向け国債が上回ります。ただし、近いうちに資金を使う可能性がある場合や、利息を満期までまとめて運用したい場合など、目的によって選択は変わります。

100万円を5年間運用するなら、金利差だけでなく、利息の受取時期と中途換金条件も確認しておきましょう。

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