Q. 40代なのに抜歯、入れ歯になりそうで落ち込んでいます。どうすべき?

「まだ40代なのに抜歯することになってしまい、正直かなり落ち込んでいます。入れ歯になるのはもっと高齢になってからだと思っていましたし、友だちにも相談しましたが、入れ歯を使っている人はいませんでした。40代で入れ歯は早過ぎますよね? 入れ歯には抵抗があるので、すぐに作らず、抜歯だけ済ませてしまおうかとも思っています」
A. 40代からでも入れ歯は正しい選択肢です。抜歯のまま放置は避けましょう
「入れ歯」というと総入れ歯をイメージする人も多いかもしれませんが、一般的に、いきなり総入れ歯になることはほとんどありません。まず必要な部分に部分入れ歯を使い、歯の本数が徐々に減っていくのに合わせて、最終的に総入れ歯へ移行するケースが多いです。
抜歯後の主な選択肢は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つです。最初から入れ歯を選択する方もいますが、入れ歯に抵抗がある場合は、抜歯した前後の歯と連結した「ブリッジ」で抜けた部分を補うことができます。しかし、ブリッジを作れるかは前後の歯の状態にもよりますし、一番奥の歯を失った場合はそもそもブリッジを作ることができません。一番奥とその手前の奥歯を連続で失った場合は、多くの人が入れ歯を検討するタイミングになります。
厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査(2022年)によると、部分入れ歯の使用率は
- 40~44歳で0.9%
- 50~54歳で5.2%
- 60~64歳で15.3%
- 70~74歳で34.8%
と、年齢とともに徐々に上昇していきます。
総入れ歯の使用率も、
- 50~54歳で0.6%
- 65~69歳で3.2%
- 80~84歳で30.2%
と、高齢になるほど割合が高まっていきます。
40代前半では0.9%程度ですが、それでも100人に1人程度はいるわけです。50代前半では5.2%の人が入れ歯を使用しています。入れ歯を使用すること自体は、決して珍しいことではないのです。初めての抜歯や入れ歯を選択するときは、多くの人が不安に感じるものです。しかし大切なのは、歯を失う年齢や入れ歯を使用するかどうかではなく、「歯を失った状態を放置しないこと」です。入れ歯などを使わずに放置すると、噛み合わせの負担が残りの歯に集中します。結果的に、他の歯の負担が高まり、長期的に見ると他の歯の寿命も縮めてしまい、本来よりも早い段階で総入れ歯になるリスクも高くなってしまいます。抜歯をする場合は、以下のことを知っておくとよいでしょう。
- 入れ歯以外にも、ブリッジなどの選択肢がある
- 奥歯を失うとブリッジが作れないため、入れ歯も最初から選択肢になりやすい
- 加齢とともに噛める歯が減り、多くの人が徐々に入れ歯に移行していく
入れ歯に対して抵抗感を持つ人は少なくありません。しかし、放置することで別のリスクが高まる場合もあることも、頭に入れておくべきでしょう。
気を付けていても、自分の歯を守れる年齢は人それぞれです。年齢や平均などの数字にとらわれすぎず、自分の歯の状態に応じて早めに歯科医に相談することが、今後の歯の寿命を守ることにつながります。
さらに詳しく知りたい方は、「入れ歯は何歳から?部分入れ歯・総入れ歯の年齢・メリットとリスク」をあわせてご覧ください。







