30代は「投資を続けられる仕組み」を考えたい
20代から積立投資を始めた人でも、30代になるとお金を取り巻く環境が変わってきます。

結婚や出産、住宅購入などで支出が増える人もいれば、転職や独立を考える人もいるでしょう。もちろん、こうしたライフイベントは誰にでも当てはまるわけではありません。ただ、20代に比べると「老後のためのお金」以外にも資金が必要になるケースは増えてきます。
だからこそ30代では、毎月できるだけ多くのお金を投資することより、家計に余裕を残しながら投資を続けることを考えたいところです。
もう1つ考えておきたいのが、投資先です。株式だけで資産を持つ方法もありますが、債券や不動産、金(ゴールド)など、株式とは違った動きをする資産もあります。
今回は、世界株式を中心に運用する投資信託、複数の資産にまとめて投資する投資信託、金に投資する投資信託の3本を取り上げます。
楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
20代で投資を始めていなかったとしても、30代からでは遅いということはありません。例えば35歳から65歳まででも30年間あります。
資産形成の中心を株式に置きたい人なら、「楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド」が候補になります。
日本を含む世界の株式に投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指します。米国だけに投資先を絞らず、日本や欧州、新興国なども含まれるのが特徴です。
30代は、この先も仕事や家計の状況が変わる可能性があります。そのたびに「次は米国株」「今度はインド株」と投資先を入れ替えるより、世界全体を持ちながら積み立てを続けるという考え方もあります。
仕事や子育てで相場を毎日チェックする余裕がない人にとっても、1本で世界株式に投資できる分かりやすさがあります。信託報酬は年率0.0561%(税込)です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
「株式だけを持ち続けるのは少し不安」という人には、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)という選択肢があります。
国内・先進国・新興国の株式、国内・先進国・新興国の債券、国内・先進国のREIT(不動産投資信託)という8つの資産に、それぞれ12.5%ずつ投資する商品です。
世界株式型との違いは、株式以外の資産も最初から入っていること。自分で債券ファンドやREITを買い足し、配分を調整する手間もありません。
30代では、「5年後に住宅を買うかもしれない」「子どもの教育費がこれから増えそう」といった具合に、将来必要になるお金が少しずつ具体的になってきます。
もちろん、近いうちに使うお金まで投資に回すべきではありません。それでも、株式100%では値動きが気になって積み立てをやめてしまいそうなら、最初から複数資産に分散された商品を選ぶのも1つの方法です。信託報酬は年率0.143%(税込)です。
三菱UFJ 純金ファンド〈愛称:ファインゴールド〉
3本目は、株式とは違う値動きをする資産として、金(ゴールド)に投資するファンドです。
三菱UFJ 純金ファンド〈愛称:ファインゴールド〉は、「純金上場信託(現物国内保管型)」、いわゆる「金の果実」を主要投資対象とし、国内の金価格の値動きをとらえることを目指します。
金(ゴールド)には株式のような配当がなく、債券のような利息もありません。それでも取り上げるのは、株式とは性格の違う資産を持つという考え方を知ってほしいからです。
例えば積立資産のほとんどが世界株式なら、金を少し加えることで資産構成は変わります。「金価格が上がりそうだから買う」というより、株式以外にもお金を置く場所を作る、と考えたほうが分かりやすいでしょう。
一方、実質的な信託報酬は年率0.99%程度(税込)と、今回紹介する株式型やバランス型のインデックスファンドより高めです。長く保有するのであれば、こうしたコストの違いも確認しておきたいところです。
30代は「投資額」より、途中でやめないことを考える
30代の資産形成では、20代と同じように株式を中心に積み立てる方法もあります。ただ、生活に必要なお金と投資に回すお金のバランスは、以前より意識したい年代です。
世界株式を中心に長期投資を続けたいなら楽天・プラス・オールカントリー、株式だけでは値動きが気になるなら8資産均等型、すでに株式を多く持っていて違う資産も加えたいなら金、といった選び方ができます。
大切なのは、この3本を全て買うことではありません。特に8資産均等型には株式や債券、REITがすでに含まれているため、ほかの商品を組み合わせれば投資先が重なることもあります。
住宅購入など大きな支出があれば、積立額を減らす時期があってもいいでしょう。逆に家計に余裕が出てきたら、また増やすこともできます。
30代はまだ運用期間を取りやすい世代です。だからこそ、最初から無理をして息切れするより、生活の変化に合わせて積立額や商品を調整しながら続けるほうが、結果的には資産形成につながりやすいでしょう。
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