通信機能
最近はブロードバンドブームだそうで、LAN端子標準装備は当たり前。この薄型3機種にももちろん搭載されているが、東芝 DynaBook SS と NEC
LaVie J の一部機種には無線LANが内蔵されているので、配線が面倒で無線LANにした家庭や企業はもちろん、最近盛んに実験が行われている無線LAN接続サービスなどを使いたいなら、これらの製品を選ぶといいだろう。
周辺機器インターフェイス
これから普及するかもしれない USB 2.0 と IEEE1394(i.Link)に対応した NEC LaVie J が圧倒的に優位。しかしUSB(1.1)だけが搭載されている他製品も、使う予定が無ければ必要十分だと言える。
カードスロット
どんなカードを使うかにもよるが、基本の PCカード Type-II と コンパクトフラッシュ Type-II か SDカードスロットということで、PHS等の通信カードを使うなら
NEC LaVie J か シャープ MURAMASA がスマートだが、SDカードのデジタルカメラ等を愛用しているのなら DynaBook SS も検討の余地はあるのかも。
ポインティングデバイス・キーボード
ポインティングデバイスは細かい機能の違いはあるだろうが、基本的にどれも同じ。キーボードはキーストロークなどの数値だけでは何もわからないし、個人差が大きいので、こだわる方は実際に店頭などで確認したほうがいいだろう。
国際保障
ここではモデムの国際対応はもちろん、東芝が抜きん出ている。海外で長期間安心して使いたいならこの3機種の中では東芝製品しかない。
バッテリ
どの製品も2~3時間使用可能な内蔵バッテリを取り外し可能、大容量バッテリを取り付けることで、シャープの MURAMASAの場合は10時間駆動も可能。ただ、バッテリ駆動時間は使用環境にもよるし、カタログ値は昔から当てにならないことになっているので、なんとも言えないが、大容量バッテリを2本使えば、われわれ庶民が使う飛行機のエコノミー席では使えないことが多い電源も、東京-ロンドン間等の長距離フライトに耐える10数時間使えるというのはうれしいかもしれない。
サイズ
サイズ的には3機種ともほぼ変わらないが、設置面積的には NEC LaVie J、厚みでは 東芝の DynaBook SS となりそうだ。
OS
それぞれの機種には個人向け企業向けと数モデル用意されているが、NEC の LaVie J のカスタムメイド対応機種 LaVie G タイプJ は Windows
XP HomeとProfessional が選べるし、シャープは Windows 2000 等も選択可能だ。自由度からいくと LaVie G タイプJ
になるが、シャープの各種OSモデルが用意されているのも見逃せない。
外部モニタ出力
液晶プロジェクタでプレゼンテーションなどをするためには、通常の D-sub 15ピンと呼ばれるモニタ出力端子が必要だが、小型のノートPCになるとこれが専用コネクタで変換しないといけないものが少なくない。しかしシャープのMURAMASA以外は全て標準のコネクタが搭載されているので、プレゼンテーション用に使う方は
NEC の LaVie J か 東芝の DynaBook SS を選べば変換コネクタを忘れてプレゼンテーション出来ないというトラブルもなくせる。
● まとめ
各機種サイズなどは同じだが、この3機種は細かな違いでかなり悩むところが多い。何を重視するかによるが、国際保障などが必要なら東芝のDynaBook SSしかないし、コンパクトフラッシュカードでAirH"等のPHS常時接続サービス等を使うなら
NEC LaVie J かシャープのMURAMASAになる。
スペックでみる注意点は上にも書いたが、1.8インチHDDを採用した東芝 DynaBook SS の将来性、企業向け DynaBook SSの最大メモリ量の少なさ、無線LANが内蔵されていない点、シャープのMURAMASAはメモリ量が256MB固定といった点に注意しよう。
レビュー記事
ZDNet 超薄型軽量,新DynaBook
SS速攻インプレッション
個人的に選ぶとかなり悩むところだが、コンパクトフラッシュ方のPHSカードを常用すると思うので、最大メモリ量も多く、無線LANも搭載されている NEC LaVie J が気になるが、HDD容量が少ないものの DynaBook SS の重量と薄さ、滅多に海外には行かないが、海外保障も気になりながら、とりあえず様子見ということにさせていただく。