
物価高が続く中、以前のように気軽に旅行ができなくなったと悩む人も多いのではないでしょうか。しかしそんな中でも、工夫を凝らして旅を楽しみ続けている人たちがいます。
All About編集部は全国20~60代の200人を対象に「物価高でも旅を楽しむ人の『家計やりくり』調査」を実施しました。今回はその中から、静岡県に住む29歳男性のエピソードを紹介します。
夕暮れの明かりが心に残った白川郷
【回答者プロフィール】
・年齢:29歳
・家族構成:既婚(子なし)
・雇用形態:正社員
・職業:営業
・世帯年収:800万円
・貯蓄:500万円
最近、男性が行って感動した旅先は「岐阜・白川郷」だそう。どんな思い出ができたのでしょうか。
「合掌造りの集落が広がる景色は写真以上に迫力があり、特に夕暮れ時の静けさと明かりの温かさに心を打たれました。ゆっくり歩きながら歴史を感じられる時間がぜいたくで、日常の忙しさを忘れてリセットできたのが印象的でした。自然と文化が調和した特別な場所だと感じました」
真っ先に見直したのは……
旅行を満喫した様子の男性ですが、物価高の中でどのように旅行代をやりくりしているのでしょうか。
真っ先に見直した支出について聞くと「なんとなく使っていたお金」と答えます。コンビニでの無駄買いやカフェの利用頻度を減らし、飲み物は持参するようにしました。さらにサブスクリプションも見直して、使っていないものは解約したといいます。削減額は月5000円ほどですが、そこには本人なりの考え方がありました。
「1番ストレスが少なく、効果が出やすいと感じたからです。固定費を削るのは手間や生活への影響が大きい一方で、コンビニやカフェなどの『なんとなくの出費』は満足度に対してコストが高く、やめても意外と困らないと気付きました」
大きく切り詰めて生活の質を落とすより、意識するだけで減らせる出費から手をつける。その積み重ねが、旅行資金になっているようです。
宿泊の立地と寝心地は譲れない
日々の支出は無理なく見直す一方で、男性が「ここは削らない」と決めているのが、宿泊の立地と寝心地です。
「アクセスがよい場所に泊まることで移動のストレスが減り、限られた時間を有効に使えます。しっかり休める環境があると翌日の満足度も大きく変わります。食事やお土産は調整できても、滞在の快適さだけは旅全体の質に直結するので、ここは優先してお金をかけています」
とはいえ、旅先では物価高を実感しているそう。そこで、食事の取り方にメリハリをつけています。
「観光地のカフェに何気なく入ったら、コーヒーと軽食が1500円以上して、高いと実感。そこで、朝はスーパーや地元のパン屋で安く調達して、昼はしっかり楽しむ『メリハリ型』に切り替えました。飲み物はまとめ買いして持ち歩き、無駄な立ち寄りを減らす工夫も実践しています」
宿にはしっかりお金をかけ、食事は時間帯でメリハリをつける。満足度を落とさず出費をコントロールする工夫が見えてきます。
旅は心のバランスを整える時間
男性にとって旅行はどのような存在なのか、物価高でも旅行を諦めない理由を聞きました。
「新しい景色や文化との出会いは気持ちをリセットしてくれて、また頑張ろうと思える原動力になります。旅行はぜいたくではなく、心のバランスを整えるための必要な時間だと感じています」
最後に、今後の「旅とお金の付き合い方」について考えていることを聞きました。
「全部を節約するのではなく、宿泊や体験など満足度に直結する部分にはしっかりお金をかけ、その分、移動や日常的な出費は工夫して抑えるスタイルでいきたいです。早めの予約やオフシーズンを狙うなど、同じ内容でもコストを下げる工夫も続けていきたいです」
自分の暮らしを細かく見つめ直し、旅の快適さへの出費は惜しまない。「納得して使う」ことを大切にする姿勢は、物価高の時代に旅を長く楽しみ続けるための1つの形かもしれません。
<調査概要>
物価高でも旅を楽しむ人の「家計やりくり」調査
調査方法:インターネットアンケート
調査実施日:2026年4月9~10日
調査対象:全国20~60代の200人(男性:53人、女性:147人)
※回答者のコメントは原文をベースに一部整えています。
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