最難関大学への全員進学を目指す開智中学校
開智中学校は1983年に埼玉第一高等学校が設立されたのを端緒とする。1997年併設中学の開校に伴い、中高一貫部と高等部に分かれ、前者は開智中学・高等学校、後者は開智学園高等部として、それぞれ別の校舎で進学指導に重点を置いた教育を行っている。中高一貫部の開智中学校では、「心豊かな創造型・発信型の国際的リーダーを育成する」ことを教育目標に、最難関大学への全員進学を目指す。教育の体制として、習熟度別をはじめとするきめ細かな教科学習、フィールドワークなどを伴う探求・発信型学習、生徒会・部活動などによる自主性育成の3つの柱を据え、難関大学に対応する「創造的学力」を養成する。
また、開智学園では21世紀の「新しいエリート」を育てるため、2004年に小・中・高12年一貫教育を行う「総合部」を開校。12年を3つのステージに分けて教育を行う4・4・4制を実施、将来の大学進学を見据えた先取り教育を行っていく。総合部の中3からは中高一貫部の生徒と合流、高校卒業までともに学び合う。
中高一貫部の高校の外部募集はなし(開智学園高等部の募集はあり)。
進路指導も系統的にきめ細かく対応
東大や世界の難関大学進学をめざすクラスとして「先端クラス」(30名)、難関国立大および早慶大への進学をめざすクラスとして「一貫クラス」(210名。2010年度)を設置、いずれも6年間を2年ごとにステージ1~3に分けてカリキュラムを編成する。放課後補習、夏期・冬期講習、英語・数学での少人数習熟度別授業など、徹底した指導により実力を養成。高校3年生は先端クラス、一貫クラスの枠組みをはずし、志望校別のクラス編成によりさらに実践的な受験指導を行う。
フィールドワークを伴う探求・発信型学習では各自がテーマを決め、観察・実験・取材などを通して研究を行い、自ら考え自ら学ぶ創造的学力を養う。
進路指導も系統的にきめ細かく行っている。志望学部・学科を考える機会として4(高1)~5(高2)年生対象に「学部学科探究」を実施、東京外国語大学、埼玉大学、芝浦工業大学、早稲田大学、東京学芸大学などから先生を招いて講義を行ってもらう。