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秘境!秋山郷の秘湯「屋敷温泉」に泊まる(3ページ目)

自然のふところが深い信越国境の秘境「秋山郷」!新緑が美しい季節だ。秘湯「秀清館」に泊まり、豊かな山菜と岩魚を頂く。

執筆者:森 俊二

屋敷温泉は、隠し湯・弘法の封じ湯だった
温泉は源泉掛け流しの硫黄泉
右手の白い建物が、男女別の内湯・窓は総ガラス張り
内湯には、左手が大きい浴槽。右手は浅い寝湯。前面はガラス張りなので、明るく、外の中津川流れや対岸の景色が見える
温泉は平家の隠し湯・弘法の封じ湯

元湯「秀清館」の湯は、 昔は平家の隠し湯だったのだが、 村に、はやり病が起こった時、 弘法大師が封じ湯とした という幻の湯であった。 が、 昭和49年(1969)再び湧き出した温泉なのだそうだ。

温泉は硫化水素型の硫黄泉

この有難い温泉!
勿論源泉掛け流し!
本格的な硫黄匂が嬉しい温泉だ。

硫黄泉は、硫黄型と硫化水素型とがあるが、ここは後者。季節や気温により透明な色から乳緑色まで日によって五色に変化するのが特徴の温泉である。 女将の話では、秋山郷では中津川の対岸にあるので、ゆいいつ(唯一)の草津白根山の温泉なのだそうだ。

明るくて清潔な内湯

先ずは、内湯に入ってみた。浴室は、前がガラス張りになっていて、明るい。 外は中津川の流れと、対岸の景色が見えるようになっていて、実際窓際に立たないと丸見えではないのだが、外から見えるくらい開放的な作りになっている。

浴槽の湯の色は、淡いブルーで、湯口から源泉が注ぎ込んで大きめなものと、小さいな寝湯になっているものの二つがあった。

明るさといい、温泉の色といい、前に見える景色といい、気持ちの良い 浴室だった。

夜の露天風呂
露天風呂は広い混浴の湯

宿の前には、広い露天風呂があって、 勿論野外!屋根もない。混浴の風呂だ。 訪れた日は、曇空だったからか、色は多少白濁していたものの透明だった。 この湯は天気によって五色に変化するというから、次に来た時には、違った表情を見せてくれる筈だから、楽しみだ。

到着時男性二人で入っていたのだが、 さすがに昼間ご婦人が入るのは、はばかられる と思うから申し訳ないが、 周りには宿以外に家もなく、開けっぴろげで おおらかな気分で入れる。

唯、夜は、湯船の入り口の裸電灯が一個点いているだけなので、 目がなれて来ないと誰が何人入っているか分からないほどだから、 ご婦人でも安心して入れるという訳だ。

露天風呂に入った夜は、星空では無かったが、 ここで新月で 星が出ていたらさぞかし満天の星空も楽しめる筈だが、残念ながら思いは叶わなかった。

中津川の畔の足湯
足湯もある

中津川の畔に立派な屋根付き木の足湯が出来ていた。 ここは川風が心地よく、足だけ湯に入れているだけなのに、気持ちいい。
次ページで「豊富な山菜と岩魚を頂く」 を紹介 >>

●源泉:屋敷温泉:自家源泉・泉温:48℃
●泉質: 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中世高温泉)
●効能:リウマチ、腰痛、冷え性、慢性婦人病など。飲用可
●浴室:男女別内湯各1&野外の混浴露天風呂1。他に足湯
●外来入浴:10:00~15:00 年中無休・入浴料金 大人 \500 小学生 \250円
・制作:06/05/28・更新:06/06/01
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