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INDEX:
- 秘境!秋山郷 ・・・・・・・・・・・・・・・・1page
- 秋山郷「屋敷地区」は、平家落人伝説のある郷 ・・2page
- 新緑の屋敷温泉の元湯「秀清館」に泊まる ・・・2page
- 秘湯!秀清館は、硫黄形の硫黄源泉 ・・・・・・3page
- 秋山郷は豊富な旬の山菜があるところ ・・・4page
- 食事は、地の食材を使った郷土食 ・・・・・・・4page
秘境!秋山郷
「よのさの里」へ行く道にあった「秋山郷(標高740m)」の看板 |
報道されたニュースの中で、一躍有名になった「津南町」があるが、 閉鎖された国道405号線の奥には孤立した、 今でも秘境と言われている秋山郷があることをご存じだろうか。
●秘境秋山郷は、国道405号線沿いにある12集落の総称
秋山郷は、信越国境の 新潟県津南町(注記1)と長野県栄村とに跨り、 国道405号線沿いに点在している、 12の集落の総称である。
長野県側には、
◎小赤沢(標高730m) ◎屋敷 ◎上野原 ◎和山 ◎切明(標高1000m) と5ヶ所の集落がある。
●江戸時代の文人鈴木牧之が初めて紹介
歴史を遡れば、ここは鎌倉時代源頼朝によって滅ぼされた平家の落人の里でもある。秋山郷を初めて紹介したのは、江戸時代の文人「鈴木牧之(すずきぼくし)」で、牧之は『秋山紀行』の中で、秋山郷の美しい自然と、貧しい山村の風俗を絵と文章で紹介し、初めて世間に知られるようになった。
秘境秋山郷の風景 秋山郷は左手「苗場山」・右手「鳥甲山」の囲まれた、国道405線そいに点在する山里 |
私が、信泉会(※信州に温泉を訪ねる会)の仲間と、 初めて秋山郷に訪れたのは、27年前の昭和50年(1975)の春のことだった。 今でこそ、国道は、冬でも除雪され奥の切明まで行けるようになっているが (注記2)、 その時には、まだ雪で国道は閉鎖されており、行くことが出来ず、5月下旬に訪れて願いが叶ったほどだ。
●初めての秋山郷の風景
27年前、初めて訪れたときの写真が今も手元に残っている(右の写真)。秋山郷の景色を小高い丘の上から眺めたものだが、苗場山(2,145m)が左手に見え、写真には写っていないが、右手には鳥甲山(2,038m)があるから、両側を山に囲まれた狭い山峡の山里である事が分かる。
写真に、左手から奥に向かって曲がりくねった道が映っているが、この道が国道405号線だ。道に沿って点在している民家がある様子が見てとれるが、ここが秘境秋山郷と呼ばれている処だ。
秋山郷へは、長野県側から奥志賀スーパー林道が通じているのだが、今でも 冬期閉鎖され、冬は通れない。例年だと6月1日に開通する。
国道405号線は、新潟県の津南町のある国道117号線の交差点を曲がって行くしかない道なので、秋山郷の住民にとっては生活に欠かせない大動脈。 とは言ってもここはなうての豪雪地帯。冬になると度々閉鎖される事もある道路なのである。
初めて秋山郷を訪れて、 すっかりこの郷に魅せられ、何度も足を運んでいる。
秋山郷の魅力
秘湯!和山温泉の紅葉や、絶景!鳥甲山の冬景色は、信州のガイド記事で取り上げた事もある(下記関連リンク参照)が、春(初夏)も秋山郷の魅力に溢れている。新緑の中津川渓谷 |
新緑の季節に訪れたのは、久しぶりなのだが、さすがに新緑の木々が、若々しい蓬色で迎えたくれたのが何よりも嬉しい。
秋山郷の初夏は、5月中旬、やっと新緑の季節を迎え、山菜も豊かな時期である。長野県のふところ深い自然の中、のどかな山村の秋山郷の村人は、温かい気持ち迎えてくれ、ほっと心休まる一時を過ごす事が出来た。
《越後秋山郷》:新潟県側からの集落は、下記の7集落
◎見玉 ◎穴藤 ◎坂巻 ◎見倉/清水川
◎結東 (萌木の里) ◎前倉 ◎大赤沢
いづれも津南町の国道117号の交差点から、国道405号線を南下順
《国道405号線の除雪とバスの通行》:
・昭和54年(1979)機械除雪開始冬季の交通確保
・昭和60年(1985)切明までバス通年運行開始
《信泉会》:会社の先輩の音頭で始まった信州の温泉を訪ねる会。秋山郷への最初の旅は、第5回目(77春)であった。
《関連サイト》:
・秘境!秘湯!絶景!秋山郷の紅葉
・絶景!秘湯!和山温泉の雪景色
《注記》:和山温泉「仁成館」は、今期の豪雪で宿が壊れ、現在休業中!
・制作:06/05/28・更新:06/06/01