
外国人が日本に来て「日本らしさ」を感じるのは、私たちが無意識にしている行動や、いつもの服装にありました。
翻訳や通訳をこなすほど日本語に流暢な、在日9年目の中国人YouTuber・むいむいさんの著書『とある中国人のむいむいの「私たちはどうしても日本にムキになる」』は、生粋の中国人ならではの視点で日中の文化ギャップをユーモラスにつづる一冊。
本書から一部を抜粋し、服装や声の大きさ、防犯意識の違いなど、外国人がハッとした「日本人の独特な個性」の実態に迫ります。
服装と前髪に見る日本らしさ
日本人、中国人、韓国人など、東アジアの人って一見同じように見えますが、それぞれ外見や挙動に特徴があって、ちょっと観察すれば大体どこの人か予想できちゃうもの。そして、実は日本人もすっごく個性的なんです。
そこで外国をよく知るYouTubeの仲間たちに聞いた、日本人の特徴をご紹介します!
まずは、外見。アメリカで育った日本人のKayさん(アメリカで生まれ育った帰国子女。日本生まれ日本育ちの夫ZooKatsuさんと、アメリカと日本の違いを紹介するチャンネル「Kay&ZooKatsu」を運営。)曰く、「日本人の服装は露出が少なくて、あまり派手な色を使わない」とのこと。これは本当にそう!
中国人はショッキングピンクやグリーンなどパキッとした派手色が大好きだし、韓国人は肩やお腹のちょい出し、ワンポイントスキニーなど体の一部を出している人が多い印象。
アメリカ人は、全部出して、全部スキニー(笑)。
前髪を作っている人が多いのも日本人ならでは。個人的な見解では、日本の美容師さんの技術が優れているから。
海外の美容師さんは前髪のカットに慣れていないせいか、ギザギザになったり、若干斜めに切られちゃったりと、日本の美容室でやってもらえるような繊細な前髪スタイルはあまり期待できません。美しい前髪を楽しめるのは、日本だけ!
あと、オーストリア人のやなさんは「日本人は歯並びより脱毛にこだわる」って。私は日本に来て、ネットの脱毛広告があまりに多くて驚きました!
それから日本人は、眩しくてもあまりサングラスをかけませんよね。「サングラスをかけてる人がいないから、日本国内でかけている人を見ると、芸能人?って思っちゃう。日本人は海外のリゾートでもかけないけど、現地に長く住んでいる人はかけるかな」とKayさん。
確かに、中国人や韓国人は日常的にサングラスをかけるかも。
声の小ささと公共のマナー
声が小さいのも、日本人のすごくわかりやすい特徴。
日本人は周りに迷惑をかけたくないという意識が強く、大きい声を出して騒ぐのは恥ずかしいことだと思っているから、とにかく声が小さい。日本の電車の静けさは、間違いなく世界一です!
公共交通機関でマナーモードが義務付けられているからか、携帯電話で話すときの声量にも敏感で、口元を手で隠す仕草をする人が多いけど、これも日本人ならでは。
Kayさんは、「日本人の団体客は、みんなで小さくまとまって、すごく静かにしている」から海外でも一発でわかるとのこと。
確かに中国人や韓国人の団体客はワイワイ騒いでいることが多いから、静かにまとまっている団体客がいたら高確率で日本人。
中国人はよく声が大きくてうるさいって言われるけど、アメリカ人や韓国人も声の大きさは同じくらいです。世界的に見ると、日本人の声量が小さすぎるんだと思います。
日本とアメリカをよく知るZooKatsuさんは「レジの店員さんや駅員さんなどは必要なときでも声が小さいのに、服屋やラーメン店とか居酒屋など一部の場所で、『いらっしゃいませー!!』って声がめちゃでかいのも不思議」だって。鋭い指摘だなぁ(笑)。
カバンの置き方と防犯意識
驚いたのは、抵抗なく地面にカバンを置く人がすごく多いこと。これ、中国人は絶対やりません。トイレの床とつながっている地面にカバンを置くのは衛生的にあり得ないんです。
だから必ず台の上に置くし、電車内では隣の席に置いちゃう。これは良くないって日本人に突っ込まれそうですが(笑)、もちろん日本ではやりませんよ!
日本には、地面に置くこと前提で自立するよう底に鋲(びょう)がついているカバンもあって、はじめは「何これ!?」ってびっくりしました。
ちなみにアメリカ人の場合は「地面に置くけど、置き方がもっと雑。日本人は自分のスペースの中に収めてきっちり置くけど、アメリカ人は大体、超はみ出てる」(Kayさん)
それから日本人男性は、パンツの尻ポケットに財布を入れたまま歩く人が本当に多い!治安がいい国っていう証拠でもあるんだけど、海外ではスってくださいと言っているようなもの。
ちなみに私は北京にいた頃、スリ4回、ひったくり1回、空き巣1回を経験しています。
中国の都会は物を盗られることが多く、スマホもポケットにそのまま入れていると、簡単にスられちゃうから気が抜けません。
Kayさんは、日本人の友人が海外に行くときにすごく心配になるみたい。日本の治安の良さはちょっと異常ですからね。
むいむいの中国人的ヒント
中国人がうるさいのは間違っていないが、日本人も静かすぎるのでは?
著者:むいむい(梅梅)
中国浙江省臨海市出身。職業:中国人。YouTuber、翻訳、通訳、バイリンガルMC、動画クリエイターなど。幼少の頃から、日本のアニメやドラマ、漫画などのコンテンツに触れて育つ。次第に日本語そのものに興味を持ち始め、高校から独学で日本語の勉強を始める。中国国内の大学の芸術学部グラフィック学科に入学。学生時代に日本語能力試験N2、N1を取得。卒業後、北京でAmazon Kindle部門や広告会社、日本国際交流基金など、さまざまな職を経験しながら日本語の勉強を続ける。2018年に来日。東京アナウンス学院に入学。2020年4月YouTubeチャンネル「とある中国人のむいむい」を開設。2026年3月現在、番組登録者数16.2万人。SNS総フォロワー数は18万人を超える。MBTI診断はINFP型。漢字検定準2級、日本語能力試験N1、実用日本語検定SA認定の資格を持つ。






