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“水を使い過ぎる夫”に娘が「ムダ」を指摘したら……。逆ギレした夫の「幼稚すぎる行動」に呆然

妻がせっせと節約しているにもかかわらず、無駄づかいをする夫。我慢しきれず指摘すれば、大した金額でなくても、本格的な夫婦バトルに発展することもある。もう少し経済的に余裕があれば……。「普通の家庭」が嘆かざるをえないのが現代なのだ。※画像:PIXTA

亀山 早苗

亀山 早苗

恋愛 ガイド

どうして男女は愛し合うのか、どうして憎み合うのか。出会わなくていい人と出会ってしまい、うまくいきたい人とうまくいかない……。独身同士の恋愛、結婚、婚外恋愛など、日々、取材を重ねつつ男女関係のことを記事や本に書きつづっている。

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水の使い方がいちいちおかしい夫にイライラ(画像:PIXTA)
水の使い方がいちいちおかしい夫にイライラ(画像:PIXTA)

食材をはじめ、あらゆるものの「値段が上がった」と痛感する昨今、生活上のムダを見直している人たちも多い。だが、指摘すると家族とはいえ、「いちいちセコい」「うるさい」と言われてしまうこともあるようだ。

出しっぱなしの水につい……

積極的に家事をこなす夫なのだが、「見ているとムダが多くて」と嘆くユキエさん(45歳)。

食器を洗うとき、洗濯をするとき、歯磨きをするとき、いちいち水の量が「おかしい」と感じるそうだ。

「とにかく水を最大限で出しっぱなしにするんですよ。洗剤で皿を洗っているときは止めておいてもいいはずなのに出しっぱなし。彼が歯磨きをしている様子をたまたま見てしまったんですが、やはり出しっぱなし。洗濯をするときも、衣服の量に関係なく水は最大量にしている。まめに洗濯をするので頭が痛いです」

以前から気にはなっていたのだが、夫は天邪鬼なところがあり、何か指摘するとへそを曲げることがよくある。それでもとうとう、以前より多くなっている水道代を示して「少し節約したいよね」と声をかけた。

「夫は『そうだなあ。ずいぶん高いな。誰だ、ムダに水を使っているのは』と。思わず『あなたでしょ』と言うと、夫は急に黙り込んで寝室に引き上げてしまいました」

子どもに水の使い方をツッコまれた夫は

翌日、夕食の卓を囲んでいると夫から、「少し水の使い方を考えたほうがいいな」と中学生と小学生の娘たちへの説教が始まった。娘たちは顔を見合わせて苦笑いしている。

「二人は、『お父さんが一番使ってるんだよ』と指摘。歯磨きするときだって出しっぱなしじゃん、と子どもからツッコまれて、夫は言葉を失ったようです」

その後、「子どもを使ってオレを非難させるな」と夫に妙な逆ギレをされたユキエさんは、子どもたちに言わせたわけではないと淡々と伝えた。

「あなたの水の使い方を子どもたちが見ていただけ。それだけムダだなと子どもたちでさえ思っているということじゃないのと言ったら、『分かった。もう家事はやらない』と。それってあまりにも幼稚だよ、ちゃんと大人らしく考えてくださいよと言ったら、どうしてそういう小馬鹿にしたような言い方をするんだとさらに怒ってしまって」

それ以来、ほとんど口をきいていないとユキエさんは言う。夫は水を使う家事を本当にしなくなっている。本当に子どもっぽいと彼女は諦めたように言った。

ムダなものを買う夫

生活費がかかり過ぎる昨今、「ムダなものは買わない」と決めているチカコさん(42歳)。ところが夫に買い物を頼むと、よけいなものを必ず買ってきてしまうのだという。

「先日も仕事帰りに電話をくれたので、『卵と牛乳をお願い』と言ったら、普通の卵だけでいいのに、なぜかうずらの卵も買ってきた。オレ、うずら好きなんだよねって。それだけならまだしも、牛乳のついでに『近くにおいしそうなチーズがあってさ』と、フランス製のチーズも買ってきた。これはあなたの小遣いからにしてねと言ったら、『家計だろ』と。だって2000円近くするんですよ。日常の食費でこんなチーズは絶対に買わない」

そこから言い争いになり、ついには夫がその日の皿洗いを放棄、頭にきたチカコさんは翌日の夫のお弁当作りを拒否、子どもたちまで心配するようなバトルに発展してしまった。

「もうちょっと経済的に余裕があればいいんですが、先々のことを考えるとなかなか心のゆとりも持てないんですよね。結局、夫のほうから悪かったと言ってきたので、私も言い過ぎたと仲直りしましたが、『考えてみれば、たかが2000円でお互いにイラつくのは情けないよね』という嘆き合いになりました」

普通の人が普通の生活を送れない

夫は中堅企業、チカコさんはパート勤めで、世帯年収は約600万円。忙しい思いをしても、なかなか収入は増えないし、子どもの教育費はかさむばかりだ。そこへ互いの両親の介護問題も視野に入ってきたため、二人とも常に気持ちが追いつめられているような気になっていたと、夫婦で分析した。

「結局、2000円のチーズは家族でおいしく食べました。本当においしかった。たまにはこういうぜいたくくらいしてもいいよね、と」

値段など気にすることなく2000円のチーズを食べたいと思いつつ、チカコさんがいつも行き着く先は「家族が元気で、当たり前の日常生活を過ごせればそれが幸せ」ということだった。

「基本はそこだと改めて思いました。でも私のパートのボーナスが出たら、夫が大好きなちょっと高いチーズをプレゼントします。我慢し過ぎてストレスがたまるとよくないし」

普通の人が普通の生活をしていくことがこれほど大変な時代は、過去になかったのではないだろうか。

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