暮らしとお金の話題

商社やメガバンクではない。3大財閥系「従業員数ランキング」1位は、“28.8万人”を擁する意外な企業

三菱・三井・住友の3大グループで、今最も多くの従業員を抱える企業はどこか? 書籍『教養としての 三菱・三井・住友』より、「従業員数ランキング」を紹介。メガバンクや商社を抑えた意外な1位とは?(画像:Shutterstock)

All About 編集部

三菱、三井、住友「従業員数ランキング」
3大財閥系グループで「最も多くの従業員」を抱える企業はどこか?(画像:Takashi Images / Shutterstock.com)

三菱、三井、住友……日本を代表する巨大グループにおいて、今「最も多くの従業員」を抱えている企業はどこかご存じでしょうか。メガバンクや総合商社を抑え、3グループ全体の頂点に立つのは、実は「約28.8万人」を擁するある意外な企業でした。

企業の「時価総額」が注目されがちな現代ですが、「どれだけ多くの人が働いているか」というリアルな数字を比較すると、表舞台からは見えにくい各グループの「本当の強み」や驚きの共通点が浮かび上がってきます。

本記事では、東洋経済新報社の記者である山川清弘氏の著書『教養としての 三菱・三井・住友』(飛鳥新社)より一部抜粋・編集し、3大グループの「従業員数ランキング」から見える企業の実像を読み解きます。

目次

人数の多さは“規模の証明”。従業員数から見える「企業の実像」

「どれだけ多くの人が働いているか」というランキングを見ると、企業のタイプや役割がよりはっきり表れます。従業員数が多い企業とは、多様な仕事が存在し、海外を含む広い範囲で活動している企業、と言い換えることもできます。

就職や転職を考える際、「どんな規模の会社で働きたいか」「どれくらい多様なキャリアパスがあるか」といった観点で企業を見ることは重要です。このランキングは、そうした判断材料にもなるでしょう。

3大グループ従業員数トップ10
3大グループ従業員数トップ10(画像出典:『教養としての 三菱・三井・住友』)

三菱UFJと三菱電機が2強!「金融と技術」で圧倒する三菱

三菱グループでトップに立つのは、三菱UFJフィナンシャル・グループの約15.6万人。メガバンクとして全国に支店網を持ち、多数の従業員を抱えています。銀行、信託、証券、カード会社など、金融サービスの全分野をカバーしているため、従業員数も膨大です。

2位の三菱電機も約15万人と拮抗しています。海外での生産・販売体制が充実しており、グローバル企業としての規模がうかがえます。

国内外に多数の工場を展開。「素材・製造」の存在感が光る三井

三井グループでは、三井住友フィナンシャルグループが約12.3万人でトップ。

注目すべきは、東レ(約4.8万人)や王子ホールディングス(約3.9万人)といった素材メーカーの従業員数の多さです。これらの企業は、国内外に多数の工場を持ち、製造・研究・営業など、多様な人材を雇用しています。

3大グループの頂点! 28.8万人を擁する「住友電工」の正体

住友グループ、そして3グループすべてを通じてトップに立つのが、住友電気工業の約28.8万人です。

住友電気工業の従業員数が圧倒的に多い理由は、自動車部品事業のグローバル展開にあります。世界中の自動車生産拠点に近接する形で工場を展開しており、海外での従業員数が非常に多くなっています。

3位のNEC(約10.4万人)、4位の住友商事(約8.3万人)も大所帯です。

NECは、国内外でIT・通信事業を展開しており、システムエンジニア、営業、サポート要員など、多様な職種を抱えています。

住友商事は、世界中に拠点を持つ総合商社として、資源、インフラ、消費財など、あらゆる分野で人材を配置しています。

「就活・転職」の視点で見る名門企業の価値

従業員数が多い企業は、多様な仕事が存在し、海外を含む広い範囲で活動している企業、と言い換えることもできます。

就職や転職の際、「大きな組織で多様な経験を積みたい」「グローバルに活躍したい」と考えるなら、こうしたランキング上位の企業は有力な選択肢になるでしょう。

さらに、三菱グループが技術系と金融、三井グループがICT、住友グループがインフラ系といったように、それぞれの強い分野が違うことも分かります。

「大きな組織で多様な経験を積みたい」「グローバルに活躍したい」と考えるなら、知名度や時価総額だけでなく、こうした「働く人の数」に着目してみることも、失敗しない企業選びの強力な武器になるはずです。

山川清弘(東洋経済新報社 記者) プロフィール
1967年、東京都生まれ。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て『株式ウイークリー』編集長および「会社四季報オンライン」編集部編集委員。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)、『教養としての三菱・三井・住友』(飛鳥新社)など。

【編集部からのお知らせ】
・「家計」について、アンケート(2026/5/31まで)を実施中です!

※抽選で20名にAmazonギフト券1000円分プレゼント
※謝礼付きの限定アンケートやモニター企画に参加が可能になります
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や投資行動を推奨するものではありません。
投資や資産運用に関する最終的なご判断はご自身の責任において行ってください。
掲載情報の正確性・完全性については十分に配慮しておりますが、その内容を保証するものではなく、これに基づく損失・損害などについて当社は一切の責任負いません。
最新の情報や詳細については、必ず各金融機関やサービス提供者の公式情報をご確認ください。

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます